辻村深月・著「青空と逃げる」を読みました。
先月、移動図書館がもう閉まるという最後の一瞬、この本を手に取り、借りました。
何のあらすじも知らずに読むのは珍しいこと。
空の色と絵に惹かれて読みました。
読んでみて、このタイトルと絵の通りの作品でした。
文字通り逃げ続ける母子の物語にずっとなぞが潜んでいて、ちょっとした推理小説の要素が入っています。
そして、逃げ続けるのに、どこかのどかであたたかいものが流れている。
最後になぞが解けるころには母も子も人を信じる力を強くし、自分をも信じられるようになっています。
そして、読み手も人を信じられるようになり、誰かに助けを求めてもいいんだと思えるようになるのではないでしょうか。
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さて、私は本を紹介することを生業としているので、読後にメモをしておかなければならないのですが、同時にあらすじではない心のイメージも残しておきたいとこのごろ思っています。
それが時々、曲となり、歌となります。
今回もこの感慨が新鮮なうちにと書いていて、歌ができました。
作品のままそっくりそのままの歌ではないですが、一番は母の思い、二番は息子の思い、といったところかなと思います。
YouTubeにアップしました。
辻村作品と離れたものとしても聞いていただければと思います。
長くなるので、録音は一番のみです。
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