鬼子母神さまは むかし 人間の子供を連れ去ってしまう とても怖い神様でした。
村人達は 子供を連れ去られてしまった事を お釈迦様に相談に行きました。
すると お釈迦様は 鬼子母神さまが一番可愛がっている子供を 連れ去ってしまいました。
子供が居なくなった 鬼子母神さまは 泣きながらお釈迦様の元へ相談に来ました。
お釈迦様は 「探しているのはこの子ですか?」 と 子供の姿を見せました。
鬼子母神さまは 泣き崩れ子供を抱き締めました。
その姿を見た お釈迦様は 「村の人達の気持ちがわかっただろう。 二度とこのような事をしてはいけません。」 とさとしました。
すると その時に 鬼子母神さまの頭の角が取れ 怖い神様から 人々を守る優しい神様になりました。
その言い伝えから、鬼子母神さまの鬼の字も 角を取って書くようになりました。
それから 鬼子母神さまは 子供を守る神様となりました。
合掌 栄久山 妙善寺