RoboCupJunior Rescue の2001年ルールを発掘しました。
(勿論英語版です。)
これをどこで見つけたかと言うと・・・関東ブロックHPのバックアップアーカイブの中にありました。(関東ブロック、凄い!)
ファイルの形式は(PDFなどではなく) HTML形式 なので、WEB公開されたものと思われます。
では、内容を見ていきたいと思います。
Theme.
Robots will rescue human victims from a "burning" building
Robots will rescue human victims from a "burning" building
ロボットが「燃えている」建物から人間の被災者を救出する
Playing Field.
The field is made of white foamcore, with dimensions 3 feet (100cm) X 5 feet (164cm).
フィールドは白いフォームコアでできており、寸法は 3 フィート (100 cm) X 5 フィート (164 cm) です。
The field is made of white foamcore, with dimensions 3 feet (100cm) X 5 feet (164cm).
フィールドは白いフォームコアでできており、寸法は 3 フィート (100 cm) X 5 フィート (164 cm) です。
foamcoreというのは、スチレンボードのことのようです。 大きさ100cm×164cmの一枚板の上の競技だったようです。
The field is marked with green and black electrical tape. There is a 1 cm border (made with green tape) around the edge of the field (wrapped around the edge of the foamcore). There is a black line, made of black electrical tape, which outlines a maze on the foamcore. It may have 90 degree turns in it, turns of other angles or curves. The line will never cross itself. Towards the end of the black line, there is a small ramp (grey in the diagram below), which goes to a platform. The platform is 12" by 12" square, and approximately 4" off the
ground. It has solid sides and a glass or clear plastic cover.
フィールドは緑テープと黒テープでマークされています。フィールドの周囲には、緑テープで作られた1cmの境界があります(フォームコアの周囲に貼られています)。フォームコア上には、黒テープで作られた迷路の輪郭線があります。これには90度の曲がり角、他の角度の曲がり角、または曲線が含まれる場合があります。輪郭線は決して交差しません。黒い線の終わり近くには、小さな傾斜路(図表の灰色部分)があり、それはプラットフォームにつながっています。プラットフォームは12インチ×12インチの正方形で、地面から約4インチの高さにあります。それには実際の壁とガラスまたは透明なプラスチックのカバーがあります。
板の端には緑のテープが貼られていて、ライントレースをする黒のテープでコースが描かれます。黒線の先には傾斜路があり、その先の台の上にガラスの板が置かれています。
Underneath the glass, there is a light source (e.g., a flashlight ñ torch ñ the fire inside the building). On top of the glass are three (toy) people ñ oh no ñ they are trapped on the roof!!! At the far edge of the platform, off the foamcore, on the ground, is a section of soft foam (like packing sponge ñ pink in the diagram ñ this is the firemenís net).
ガラスの下には、光源(例:懐中電灯、建物内の火)があります。ガラスの上には3人の(おもちゃの)人がいますが、なんと、彼らは屋根に閉じ込められています!!!プラットフォームの端に、フォームコアから外れた地面に、柔らかいフォームのセクションがあります(例えば、梱包用のスポンジ、図にはピンクで表されています。これが消防士のネットです)。
ガラスの下には、光源(例:懐中電灯、建物内の火)があります。ガラスの上には3人の(おもちゃの)人がいますが、なんと、彼らは屋根に閉じ込められています!!!プラットフォームの端に、フォームコアから外れた地面に、柔らかいフォームのセクションがあります(例えば、梱包用のスポンジ、図にはピンクで表されています。これが消防士のネットです)。
ガラスの下には光源があり、ビル火災の火を模しているようです。(なかなか演技が細かい!) この光源で、おそらくロボットが、坂を上り切ったことを認識するのでしょう)ガラスの板の上に人形が3体置かれます。 彼らは、ビル火災で屋上に逃げた人々で救助を待ってます。
そのガラスの先には、落ちた人形を受け止めるネットが張られています。
うん、だんだんと、シナリオが分かってきたぞ!
BUILDING PLANS for the ramp and platform are available HERE!
スロープとプラットフォームの構築方法はここから入手できます。
スロープとプラットフォームの構築方法はここから入手できます。
構築方法は続きの記事で・・・
Note that the exact path of the black line is a variable, though it will be made with standard electrical tape.
標準的な絶縁テープを使用して作成されますが、黒線の正確な経路は可変であることに注意してください。
いつも決まった経路ではなく、競技ごとに黒線の配置を変える、と言うことでしょう。
この絵を見ただけでは、競技の内容がさっぱり分かりませんよね・・・(笑)」
右の黒線はライントレース(Rescue Line の基本は変らないですね)で、右端からスタートと思われます。 板の端は緑色のテープが貼られていて、この色を判断してロボットが場外に出ないように制御するものと思われます。 黒線の最後の灰色は傾斜路で、太陽マークがあるのが台で、その台の上に3体の人形が置かれています。 ピンク色は、落とした人形を受け止めるネットやクッション。
Game Play.
The robots have to follow the black line, up to the roof of the "burning building" and push the three stranded people off the platform to the safety of the net below.
ロボットは黒線に沿って「燃えている建物」の屋上まで進み、取り残された3人をプラットホームから下の安全なネットまで押し出さなければならない。
The robots have to follow the black line, up to the roof of the "burning building" and push the three stranded people off the platform to the safety of the net below.
ロボットは黒線に沿って「燃えている建物」の屋上まで進み、取り残された3人をプラットホームから下の安全なネットまで押し出さなければならない。
この競技のレスキューとは、ロボットがビルの上から被災者を押して落としてネットに載せるという、荒業的な救助です。
Robots will be scored based on time to complete the course and on points (described below). The time will be kept by the referee, using a stopwatch, to hundredths of a second. Robots will be given a maximum of 3 minutes to complete the course.
ロボットは、コースを完了するまでの時間とポイント (後述) に基づいて採点されます。 時間は審判がストップウォッチを使用して100分の1秒単位で計測します。 ロボットがコースを完了するまでに与えられる時間は最大 3 分です。
競技時間は3分です。審判が手動でストップウォッチで競技時間を計測するのですが、100分の1秒単位で計測・・・って無理でしょう。
Bonus points will be awarded for reaching the bottom of the platform, reaching the top of the platform, pushing each person off the platform and getting each person to reach the safety net below
ボーナスポイントは、プラットフォームの一番下に到達した場合、プラットフォームの最上部に到達した場合、各人をプラットフォームから押して落として下のセーフティネットに到達した場合に与えられます。
ボーナス得点は、以下の通り
・ライントレースが完了した
・傾斜路上り成功
・被災者を押して落としてネットに載った
Rules.
The Robot must fit inside an 22cm diameter tube, no more than 22.5 cm high and must never exceed these limits during play.
The programming of the robot should allow a 5 second time delay from starting the program to when the robot moves.
When instructed, the program is to be started and the robot placed at the start of the black line by the referee.
The human competitors are not allowed within 50 cm of the field during play.
A robot that completely leaves the black line will end the round at the position where it left the black line.
A robot that drives off the field of play automatically forfeits all points for that round.
All rules are administered by the referee and are up to the interpretation of the referee.
All other rules of concerning "Inspection" and "Environment" are the same as for the Soccer challenge.
The Robot must fit inside an 22cm diameter tube, no more than 22.5 cm high and must never exceed these limits during play.
The programming of the robot should allow a 5 second time delay from starting the program to when the robot moves.
When instructed, the program is to be started and the robot placed at the start of the black line by the referee.
The human competitors are not allowed within 50 cm of the field during play.
A robot that completely leaves the black line will end the round at the position where it left the black line.
A robot that drives off the field of play automatically forfeits all points for that round.
All rules are administered by the referee and are up to the interpretation of the referee.
All other rules of concerning "Inspection" and "Environment" are the same as for the Soccer challenge.
ロボットは、直径22cmの管内に収まり、高さは22.5cmを超えてはいけません。また、競技中もこれらの制限を超えてはなりません。
ロボットのプログラミングは、プログラムの開始からロボットの移動までの5秒の遅延を許可する必要があります。
指示されたときに、プログラムを開始し、審判によって黒線のスタート地点にロボットを配置します。
競技中、人間の競技者はフィールドから50cm以内に立ち入ることは許されません。
黒線から完全に外れたロボットは、黒線から外れた位置でラウンドを終了します。
ロボットがフィールド外に出てしまうと、そのラウンドのすべてのポイントを自動的に失います。
すべてのルールは審判によって管理され、審判の解釈に従います。
他のすべての「検査」と「環境」に関するルールは、サッカーチャレンジと同じです。
「ロボットは22cmの円筒に収まる大きさ」これ、懐かしいですね。
2番目、3番目の文が良く分からなかったのですが・・・おそらく「ロボットのプログラムは、プログラムの実行を開始してから、5秒後にロボットが動き出すようにする」ということでしょう。 で、チームがロボットのプログラムを実行したら(5秒経過して)ロボットが動き出す前に、審判がロボットをスタート地点に置く、という筋書きなのでしょう。
黒線を外れたら、外れた場所で競技終了。 ロボットがフィールド外に出たら失格のようです。(人形を押して、そのままロボットも落下したら失格と言うことでしょう)
最後に・・・「あとはサッカーと同じ!」と、他の競技を参照しているところが、いかにも後から追加された競技っぽいです!
Scoring.
The main goal is to complete the course as quickly as possible.
As such, score is primarily based on time to complete the course.
If no robots can complete the course, then the distance traveled along the course is measured and the robot that travels the furthest distance along the course wins.
If all robots complete the course, then the robot with the fastest time wins.
If there is a tie, then bonus points will be considered.
5 bonus points are awarded for reaching the bottom of the platform.
5 bonus points are awarded for reaching the top of the platform.
1 bonus point is awarded for pushing each person off the platform into the safety net below.
主な目標は、できるだけ早くコースを完了することです。
そのため、スコアは主にコースを完了するまでの時間に基づいて決まります。
どのロボットもコースを完走できない場合は、コースに沿って移動した距離が測定され、コースに沿って最も長い距離を移動したロボットが勝ちとなります。
すべてのロボットがコースを完了すると、最も速いタイムを記録したロボットが勝ちます。
同点の場合はボーナスポイントが考慮されます。
プラットフォームの一番下に到達すると、5 ボーナス ポイントが与えられます。
プラットフォームの頂上に到達すると、5 ボーナス ポイントが与えられます。
各人をプラットフォームから下のセーフティ ネットに押し込むと、1 ボーナス ポイントが与えられます。
The main goal is to complete the course as quickly as possible.
As such, score is primarily based on time to complete the course.
If no robots can complete the course, then the distance traveled along the course is measured and the robot that travels the furthest distance along the course wins.
If all robots complete the course, then the robot with the fastest time wins.
If there is a tie, then bonus points will be considered.
5 bonus points are awarded for reaching the bottom of the platform.
5 bonus points are awarded for reaching the top of the platform.
1 bonus point is awarded for pushing each person off the platform into the safety net below.
主な目標は、できるだけ早くコースを完了することです。
そのため、スコアは主にコースを完了するまでの時間に基づいて決まります。
どのロボットもコースを完走できない場合は、コースに沿って移動した距離が測定され、コースに沿って最も長い距離を移動したロボットが勝ちとなります。
すべてのロボットがコースを完了すると、最も速いタイムを記録したロボットが勝ちます。
同点の場合はボーナスポイントが考慮されます。
プラットフォームの一番下に到達すると、5 ボーナス ポイントが与えられます。
プラットフォームの頂上に到達すると、5 ボーナス ポイントが与えられます。
各人をプラットフォームから下のセーフティ ネットに押し込むと、1 ボーナス ポイントが与えられます。
これで終わりです。(たったこれだけ!)
(再度)ざっくりとルールとしては、火災が発生したビルの上で助けを待つ人をロボットで押して、落として、下のネットでキャッチして、救助する。
なんか、凄い! これ、レスキュー?(笑)
これを読んで、ダチョウ倶楽部の「押すなよ、絶対に押すなよ!」というギャグを思いしました。(笑)
最後の得点の説明が、とってもアバウトで・・・この説明だけでは、いろいろな疑問が沸いてしまいます。 でもまあ、昔のルールって、確かにこんな感じでしたよねぇ・・・