午前2時半ごろだったかに夢の恐怖の中で目覚めた。洪水の夢、あるいは津波の夢だったかもしれない。
小さな山の中腹にある友人宅を訪れていたようだ。窓から、下を走っている川が見える。それほど大きくはない。右側に低い山が見え、川はその下のトンネルをくぐって走っている。雨が降っており、荒涼とした雰囲気だ。
突如、左側の河口の方から恐ろしい水量の流れが押し寄せてきて、右側の山のトンネルを破壊する勢いで遡っていく。それを見て、深い絶望的な恐怖に囚われる。
気づくと家の右手、上方からも激しく水が流れ始めていて、家が押しつぶされると直観する。とっさに傾いた家の床の上の方に這い上がった。
実際に布団の中で体を急に移動させたらしい。足を変にねじったらしく、最近痛めている右太ももの付け根に痛みが走った。「痛い!」と声を出しながら目覚めた。恐怖の実感が残っている。
この恐怖を私はつねに抑圧しているのだ。生きている以上、地震、津波、火災、病気、交通事故、テロ、戦争‥‥と、いつ何時、命の危機が訪れるか分からない。生きているということは、そのように理不尽なことなのだ。そのことに私は深い怒りを感じている。ここにも私の抑圧があるようだ。その怒りが夢のテーマになったことも何度かあった。
しかし、恐怖や怒りは抑圧せずに直面すべきものだと思う。本当の意味でこの「不条理」に直面し、「自己」が挫折したときにこそ、開かれてくるものがあるのだろう。
小さな山の中腹にある友人宅を訪れていたようだ。窓から、下を走っている川が見える。それほど大きくはない。右側に低い山が見え、川はその下のトンネルをくぐって走っている。雨が降っており、荒涼とした雰囲気だ。
突如、左側の河口の方から恐ろしい水量の流れが押し寄せてきて、右側の山のトンネルを破壊する勢いで遡っていく。それを見て、深い絶望的な恐怖に囚われる。
気づくと家の右手、上方からも激しく水が流れ始めていて、家が押しつぶされると直観する。とっさに傾いた家の床の上の方に這い上がった。
実際に布団の中で体を急に移動させたらしい。足を変にねじったらしく、最近痛めている右太ももの付け根に痛みが走った。「痛い!」と声を出しながら目覚めた。恐怖の実感が残っている。
この恐怖を私はつねに抑圧しているのだ。生きている以上、地震、津波、火災、病気、交通事故、テロ、戦争‥‥と、いつ何時、命の危機が訪れるか分からない。生きているということは、そのように理不尽なことなのだ。そのことに私は深い怒りを感じている。ここにも私の抑圧があるようだ。その怒りが夢のテーマになったことも何度かあった。
しかし、恐怖や怒りは抑圧せずに直面すべきものだと思う。本当の意味でこの「不条理」に直面し、「自己」が挫折したときにこそ、開かれてくるものがあるのだろう。