瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

「地」と「図」の転換

2007年12月27日 | 瞑想日記
ガンガジの、前回に続く言葉。

「もしもあなたにこうした感情の重なりを最後まで徹底的に経験する意思があれば、あなたは最終的には底なしの深淵に見えるところに辿り着きます。この深淵は、無、空虚、無名と理性が認識するものです。これは非常に重要な瞬間です。なぜなら、完全に何ものでもなく、誰でもないことを進んで受け入れるということは、自由になることを積極的に受け入れるということだからです。何層にも重なった様々な感情はすべて、無の経験、すなわちあなたが自分だと思っているものの死に対する防衛手段です。いったんその防衛手段が崩れ、扉が開いてしまうと、恐れていた無と完全に向き合うことができます。この対峙こそ真実の自己探求によってもたらせれる啓示であり、それによってあなたの心の真ん中にずっと隠されていた真実という秘密の宝石が露にされます。見つかったダイヤモンド、それはあなたです。」(ガンガジ『ポケットの中のダイヤモンド』p181~182)

「誰でもないことを進んで受け入れる」ということは、「何ものも望まない」こと、「何ものも求めない」ことと、私にはほとんど重なり合い、響き合って聞こえる。私たちは、つねに今の私ではない誰かになろうと望み、求めている。そのような一切の希求をしない、そして誰でもないことに充足する。常に求め続ける私たちにとって、それはとてつもなく困難なことなのだろうか。いや、もしかしたらそれは、本当に一瞬「地」と「図」の転換によって起るのかも知れない。
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5 コメント

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空虚 (suho)
2008-01-09 20:16:58
お久しぶりです。
最近、自分のありようを観察していて、どうも空虚感を恐れるがため、それを埋めるために、常に何かを求め行動していることに気づきました。
で、感じたのは、たぶんこの「求める作用」は、どうやっても消えないということ。
たとえば、悟るために「求めないようにする」ことも「求めない有り様」を「求めている」のであり、じゃ「どうすりゃいいんだよ」という心の呟きも「どうにかしなければ」と空虚を恐れ、どうにかしたいがために生じるものですし。。
そのような自己の「求める作用」をつぶさに観察しながら、おおもとの「空虚感」にどれだけ直接的に接近できるか?
それとともに止まり、在ることができるか?
そんな感覚が強まっています。

しかしながら…自分の思考が、行動が、空虚を恐れ、それを埋めようとする作用から派生しているとは思いもよりませんでした(笑)
まさに「空虚」を中心とした「自己中心性」の意識場の中で生きているのだなぁと実感した次第です。
これを実感して、やっとガンガジの言葉がちょっと見えてきました。

どれだけ中心の「空虚感」に直接対峙できるか…
この空虚の存在に気づいてから、気が向いた時にやっていた瞑想が、無意識に「無」というイメージやリラックスしたイメージを求め、その空想の中で過ごしていたことに気づきました。
それで、昨晩は、自分の中心を意識して注意深く感じてみたところ、かなり避けがたい倦怠感・空虚感に触れ、全部を見る前に、耐え難く、瞑想を止めてしまいました。。
日常の振る舞いを含め、やっていることの大元にある衝動に、注意深くあろうと感じました。
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少しお返事遅れます。 (Noboru)
2008-01-10 23:36:10
suhoさん、おひさしぶりです。

少しお返事おくれます。ご了承ください。
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根源的なこと (Noboru)
2008-02-04 21:55:36
suhoさん、ずいぶんお返事が遅くなってしまいました。

suhoさんが語っていらっしゃること、きわめて根源的な問題で、私自身にとっても、その根源的なところにいかに深く向かい合うかが、つねに問題になっていると感じます。その「空虚感」にどれほど深く直面するか。

私も、それを無意識に避けるがゆえに、「自己」を向上させようとしたり、その他、いろいろな気晴らしをしているのだと思います。

その「空虚感」をとことん味わうことによってこそ、開けてくるものがあるのでしょうね。
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お大事にしてください (suho)
2008-02-04 23:49:46
今日、ブログを見てちょっと驚きました。
大変なプロセスだったのですね。。
まずは、なにわともあれ、お体をご自愛なさって、バランスが回復されることをお祈りしております。

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ありがとうございます。 (Noboru)
2008-02-05 21:40:27
お言葉感謝します。

このプロセスから大切なものを学んでいければと思っています。
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