◆何が輪廻する?
無我説をとる仏教において、固体の連続性は否定されるが、業という影響力は死を超えて伝わるという。常識的な輪廻転生は認めないが、死後にどんな影響力も残らないという考えか方も否定する。
いわゆる霊魂のようなものが不滅のまま輪廻し続けるという考え方を仏教は承認しないが、何らかの影響力は伝達され、それによって新しい物体が何らかの力を得て動きだすのだという。つまり、業という行為の目に見えない影響力が過去から現在に、そして未来へと影響を及ぼしていくことこそ、輪廻にとって重要である。
しかし、無我を悟った人には、閉ざされた輪廻の世界に影響を残すような悪業がないから、輪廻は終わるのだという。(田中教照「輪廻するものは何か」、『輪廻転生』大法輪閣、1988年、所収より要約)
◆疑問続出
この論文自体が、一般読者向けの短い紹介という体裁なのでかも知れないが、これだけの説明では、昨日提出したような疑問には一切答えていない。つまり、業が固体Aから固体Bにどのように影響を与えるのか、なぜ固体CやDに影響を与えるのではなく、Bなのか等々、様々な疑問に何も答えたことにはならないのである。
無我説をとる仏教において、固体の連続性は否定されるが、業という影響力は死を超えて伝わるという。常識的な輪廻転生は認めないが、死後にどんな影響力も残らないという考えか方も否定する。
いわゆる霊魂のようなものが不滅のまま輪廻し続けるという考え方を仏教は承認しないが、何らかの影響力は伝達され、それによって新しい物体が何らかの力を得て動きだすのだという。つまり、業という行為の目に見えない影響力が過去から現在に、そして未来へと影響を及ぼしていくことこそ、輪廻にとって重要である。
しかし、無我を悟った人には、閉ざされた輪廻の世界に影響を残すような悪業がないから、輪廻は終わるのだという。(田中教照「輪廻するものは何か」、『輪廻転生』大法輪閣、1988年、所収より要約)
◆疑問続出
この論文自体が、一般読者向けの短い紹介という体裁なのでかも知れないが、これだけの説明では、昨日提出したような疑問には一切答えていない。つまり、業が固体Aから固体Bにどのように影響を与えるのか、なぜ固体CやDに影響を与えるのではなく、Bなのか等々、様々な疑問に何も答えたことにはならないのである。
最近は、この問題を集中的に考えることはなくなっていましたが、コメントいただいたことが刺激になって、輪廻やその周辺の問題への関心がよみがえりました。
今日のブログの方に、関連した記事を書きたいと思いますので、ご覧ください。