瞑想合宿レポート02

年末から正月にかけての１０日間、家族を残して家をあけるのは、相当に大変なことだ。しかし、夏の合宿は中止になったので、どうしても冬の合宿に参加したいと思っていた。それで２週間前から土曜・日曜に床のワックスがけや障子貼り、風呂の壁天井の汚れ落としから照明器具の掃除など、年末の大掃除に類する仕事に精を出して頑張った。

２８日午前、これで悔いなく合宿に参加できると思いながら、あわただしく準備をしていた。必要なものをいくつか買い物して、１０時半ごろ帰宅したとき、ちょうど妻も歳末の買い物で相当の量を買い込み、「ああ、疲れた」と言って帰ってきたところだった。

ソファに座り込んだ妻は、いやに深刻な顔をして私に話しかけてきた。いつも楽観的な妻にしてはめずらしく落ち込んだ表情だった。ここ２年ほど二人の間で懸案になっている子供たちの問題が、最近いよいよ抜き差しならないところに着ていた。彼女がとった具体的な方策も、あまり結果がおもわしくない。そんなことが重くのしかかって来たのだろう、「あなた、どう思う？」と、話しかけてきた。

合宿は、２時受付なので１０時４０分には家を出たかった。何も出発間際のこの時間にと思いつつ、私は「どっちにせよ、きっと解決すると思っている」と答えた。そう思う根拠はないのだが、最近なぜかそう感じることが多かった。妻は、「それは希望的な観測で、ただそう思いたいだけでしょ」と、なお暗い顔をしている。

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