知り合いが、大分市でやっている障害福祉事業所。何よりも障害当事者のことを考え、働く職員を大切にしているところ。運営は厳しいが、懸命にやりくりしながら運動にも力をいれている。そんな事業所に監査が入り幾つかの指摘を受けたそうだが、その内容でちょっとびっくりすることを聞いた。
生活介護と就労Bの多機能事業所。利用者の楽しみでおこなっていた「卓球バレー」に、監査で待ったがかかった。市の担当者は、「バレーボールをするとき、ネットを挟んで向こうのコートはB型こっちのコートは生活介護なら良い。しかし同じチームにB型と生活介護の人が居ては行けない。入り乱れてはダメ」という主獅フ説明をし改善をもとめたというのだ。卓球バレーは、その内容から事業が混在することにつながるという指摘のようだが、市の判断は理解に苦しむ。事業所は抗議し市も再検討するといったようだが、様々なことを考慮しバレーを中断せざるを得なくなった。
明らかに大分市の間違い。
卓球バレーを実施する時に、その場所に生活介護利用者と基準に基づいた職員が配置されていて、かつ就労Bの利用者と基準に基づいた職員が配置され、さらに支援記録を双方にきちんとつけていれば、市がイメージするような混在状況であったとしても報酬請求をする上でも基準上も問題はない。そんな事例はまったく聞いたことがなく、知る限りだが大阪で同様な指摘事項を聞いたことがない。
いい悪いは別(本当は別でなく悪い)にして、「共生社会の実現」が国によって政策として打ち出され、基準を緩和し誰でも使えるというサービス体系・支援内容に変更されようとしている。さらに現在は、基本的に障害種別によって施設が切り分けられてもいない。「混じったらダメ」というよう指摘は、今の方向を真っ向から否定することになる。自治体に支給決定権限があるが、今回のことは独自だからという訳にはいかない。市に国に真っ向から対決するくらい気概があるなら話しは別だが、あきらかに理解不足だと思う。
早急に改善し、みんなが楽しみにしている「卓球バレー」を早く再開してほしい。そして間違った指導を、すぐに改めるべきだ。
今回の話しは極端にも聞こえるが、決して大分市だけのこととして考えない方がいい。自らの地域の状況を照らし合わせてみることが重要だと思う。
※障害福祉関係者で大分市のような事例を聞いたことがある方は、教えてください。
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