「知ってはいけない*隠された日本支配の構造」
(矢部宏治著:講談社現代新書)
政治分野の新書として高い評価を得ている新書、タイトルに惹かれて購入しました。著者が、鳩山内閣退陣・3・11東北大震災以降、約7年間にわたって考えてきた問題意識をまとめたものになっています。
これまでも日米安保をめぐり主権者に知らされていない事実に関する本を詠んできましたが、存在する公文書等をもとに積み上げられた事実を紹介した内容に浮?オさを感じました(特に政府でなくアメリカ軍との密約が大きな力をもち様々な判断が行われていること)。彼らが使っている論理を知り問題点をつかむことが必要ですね。指摘されているように、日本の将来を危うくしているこれらの体制(米軍による日本の軍事利用体制)から早期に転換させないといけないし、そのためには政治のありようが問われていると強く思いました。
追記として〈なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか〉というタイムリーな指摘もあります。10月11日に発生した沖縄県東村高江での「米軍大型ヘリコプターCH53墜落」した問題なども、本書の指摘につながることです。意識されにくいですが、自分たちの生活と隣り合わせのこの構造を考える上で、ぜひ多くの方に読んでほしいと思います。
お勧めします。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4062884399
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