「国家安全保障基本法批判」青井未帆著;岩波ブックレット
2012年7月に自民党総務会で承認された「国家安全保障基本法案」に関する逐条解説批判を中心に政府の安全保障政策に関する議論状況を概観することを目的に執筆されたブックレットです。
法案の提出は見送られ、その代わりに集団的自衛権行使容認の閣議決定から平和安全法制(戦争法)の強行採決に至る状況は多くの人が知るところですが、その狙い・内容がこの法案内容から出されてきていることがよくわかりました。
NSC法・特定秘密保護法はすでに施行され、4月からは戦争法が本格的に動かされようとしています。その一連の動きを取りまとめることが求められており、それが法案の国会提出ということになるやも知れませんね。仮にそこまでいくと改憲しか道がなくなり、戦争をする国としての体制が出来上がってしまいます。もちろん、そんなことは許してはなりません。〈「無理が通れば道理が引っ込む」というのが今の政治の動き〉と本にありましたが、待ったをかける運動を本当に大きくしないといけないと思いました。短い(60ページ)ものなのでぜひ多くの人に読んでほしいですし、その危険性を伝える努力をしていきたいと思います。
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