「下り坂をそろそろと下る」(平田オリザ著;講談社現代新書)
劇作家・演出家として知られる平田さんの最新著。Aさんに勧められて読みました。
〈あたらしい「この国のかたち」〉と副題にあるように、これからの日本社会に対して、ご自身の活動(表現・文化)を通しての問題提起、興味深く読みました。特に、「文化の自己決定能力」に強い関心を持ちました。たくさんの表現に触れる機会を誰もが持つことができる経験を蓄積すること、その上で市民の自主的な活動を支える施策(場所の確保・資金等)を豊かに実施することが重要で、そういう中でこそ人は育つのだと思います。
音楽好きの僕としては、もっと機会があれば、ライブなどももっと安くいけたらと常日頃思っています。プレーヤーとしての活動はちょっとお休み状態ですが、どこかで再開したいですね。
本の中では、宮沢賢治の残した言葉が紹介されていました。
「誰人もみな件p家たる感受性をなせ
個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ
然もめいめいえそのそのときどきの件p家である」
大阪では公共施設が減らされ、活動をする場所が少なくなっています。この流れも変えないといけないです。
地域を見つめる目をもっと豊かに深く考えることが、自分の課題だなと思いました。
お勧めの一冊です。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4062883635
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