「バーニー・サンダース自伝」(バーニー・サンダース著:大月書店)
アメリカ大統領選挙でヒラリー・クリントンと大接戦であったバーニー・サンダース氏。世界に大きな衝撃を与えた先の選挙結果から、今アメリカが抱えている問題を改めて見つめなおすこと、これからの運動にとって何が必要であるか、そんなことを思いながらこの本を手にしました。
多くの識者の方がコメントされていますが、アメリカ社会が抱える貧困と格差の広がり、政治と経済が抱える大きな問題の根深さを確認できるとともに、日本においてはあまり報道されないませんが、それらに対する幾多の挫折を乗り越えながら粘り強く行われてきた運動の力強さを感じることができました。
氏が主張してきたことは、特別なことではなく当たり前の常に民衆の立場にたったものです。氏自身のぶれない姿勢に多くの人が共感を寄せ、そのことがまた氏を前にすすめる力になっていることは、運動に回り道はないことを改めて確認できると思いました(だからこそ知恵と工夫がいろいろ必要です)。
それにしても氏が提案するような中身は、アメリカにとっては今すぐ必要な施策であり、その実施が遅れると社会の崩壊につながるのではと危惧します。それは日本においても同様のことであり、政権交代を求める私たちに問われていることもまた大きいと感じます。
言い方が良いのかという面はありますが、サンダース氏の生き方がカッコいいですね。そんな風に、自分なりにもできるようになればと思います。
お勧めの一冊です。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4272211145
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