感光乳剤には、ジアゾ系とSBQ 系があります。
これまで、ジアゾ系3点とSBQ 系1点を使ってきました。
ジアゾ系3点については、大きな差を感じませんでした。
ジアゾ系の悩みは、ポットライフです。
冷蔵庫に保管しますが、1ヶ月位を越えると、少しづつ茶味になってきます。
まだ大丈夫かなと思いながら使うのは不安です。
SBQ 感光乳剤は1年ぐらいは常温で保管しても大丈夫と言われています。
10ヶ月ぐらい経過したものも問題なく使えました。
ポットライフからみると、SBQ 感光乳剤の方が使い易いです。
SBQ 感光乳剤、ONE POT C2 の露光時間は、1分20秒です。
柄によって調整が必要です。
ジアゾ系感光乳剤で製版したものです。
同じ原稿を、SBQ 感光乳剤で製版したものです。
私の露光器では、線柄の1分20秒は焼き過ぎのようです。
SBQ 感光乳剤、ONE POT C2 で露光した後は、一面青色のままで柄が見えません。水洗していると柄の部分の色が落ちていって、柄が見えてきます。
しかし、色が落ちても乳剤の膜が落ちきったのではありません。
上記のスクリーンを見ると、かすれている部分も問題ないようにみえますが、マイクロスコープで見ると、透明の樹脂で塞がれています。
SBQ 感光乳剤は、この点に留意が必要です。
SBQ 感光乳剤の露光時間は、ジアゾ系感光乳剤の1/3から1/5と言われています。
ポットライフは長いのですが、紫外線が当たると反応は早いと思います。
そのことは、露光後の水洗で、太陽光が当たると架橋が進みやすいと言えます。
露光後の水洗では、大失敗しています。SBQ 感光乳剤ではより注意しなくてならないのでしょう。
ジアゾ系感光乳剤は水洗中に、茶味に変色してきます。青みの黄色のうちに洗ってしまわなくてはと分かります。
SBQ 感光乳剤は、架橋が進んでも色が変わりませんので架橋が進んでいるかが分かりません。
水洗槽の日除けをもっとしっかりしたものにして安全性を高めたいと考えています。
SBQ 感光乳剤を使いこなし、ジアゾ系感光乳剤のポットライフから逃れたいです。