最近、あの怖かったオヤジの目が「やさしく」なってきた。
リビングのソファ~の指定場所に腰を掛け、窓から温かそうな日差しを受け、ほのぼの過ごしてくれてるオヤジ。
たまに顔を見に行くと「おぉ~来たか、なんか食うか?ゆっくりしていけ」という。
昨年胃を全部取ったにもかかわらず、体重も元の体重までとはいかんが、大方もどった。
胃を取ったときは、もうこのまま逝くんとちゃうか・・・・と心配したが、なんのこれしきってな具合。
毎晩のように「おかき」とか「クッキー」「豆」等々、以前は口にもしなかったお菓子類をほうばってる。
オヤジの前には三つも四つもカンカンが並んである。
おかんが、毎日カンカンの中身を確認して、補充する・・・お菓子を
夕食も普通に食ってから、指定場所に座ってNHKを観ながら、ボリボリバリバリベリベリ、食うらしい。
おかんが「お父ちゃん惚けたんちゃうか…?」と心配になるくらい、食うらしい。が、まだ大丈夫。
と言いながら、おかんは相変わらず「甘いもん」を食いつくしている。
こないだの検査で「糖」出ててん!あんまし甘いもん食べたらあかんねんてぇ~~と言いながら、食ってる。
オヤジは一応、薬を飲まなくてはいけない体。
抗〇〇剤ってな薬で、悪玉を抑えてる。
ご本人は「胃腸の調子が悪かった」と信じてるもんで、この薬は「せいちょう剤」と信じてる。
ので、ご本人最近、体調は絶好調~~~なので、この半年くらい薬も飲まなくなった。
おかんが心配して「お父ちゃん、薬くらい飲み!また腸の調子悪るなるで!」と発破をかけるが、あんまし意味がない。
わしも当然、顔を見れば「オヤジ、ちゃんと飲んでるか?また悪なったら知らんど!」というが、意味がない。
オヤジ曰く・・・・
「おまえらわしはもう元気なんや! いつまでも薬・薬・薬飲め飲め~って
せいちょう剤ばっかし飲めちゅうて、わしゃもう83歳や
いつまで成長さすんじゃ、もうこれ以上成長なんかせんでもええんや」 と真顔でおっしゃるもんで・・・
皆で「もう、ええっか」、残りの人生、機嫌良く過ごしてくださいね!ってなりました。
胃も40年前にほとんど取ってます
でも、今からの残り少ない人生、大好きなものまでやめろと言うのはかわいそうやし
飲んだらいいやん・・と思います
存在だけで怖かった父ですが、今は本当に
いいおじいちゃんです
兄さんが行くと、目を細めて喜んでいる姿が
目に浮かびます
1日でも長生きされますように
さすが仁ちゃんのお父さん ええボケしてはるわ~。
それに応えるまわりにも愛がいっぱいで(*^^*)
ほんっといいご家族やわ~
大病を乗り越えて 改めて優しさや絆が深まったんやね。
ずっとずっとこのほのぼのさが続き お元気に
お好きなモン食べて 穏やかに過ごされますように。
よかったね。仁ちゃんはほんまに親孝行な息子さんやわ。
食べることに欲のあるうちは大丈夫。食べたいもん食べたいだけ食べて、楽しかったらそれで良し!
今だに、ガイコツみたいに痩せて、天ぷら食いたい天ぷら食いたい言うて死んでった父のこと思い出すねん。
仁ちゃん、わたしの分も親孝行してくれておおきに!
ただ生きてる間に・・・・・
いままでやったら「元気なうちに」とか、「いまのうちに」ってな感覚やったもんが、『生きてるうちに』ってなった。
ちょっと美味そうなもんあったら、持ってってやろう~って思うくらいやねんけどな、ほんまわ