越路吹雪

　ララッラッララ～～～
シャラッ～～～ララッラ～～
と歌って踊れる、オヤジたちはたくさん居る。
たぶん、家族の連中には見られたくない、また見たくない光景かも…しれん。

　それも若い、己の娘のよう～なコンパニオンの姉ちゃんをむりくりひっ捕まえて、踊るぞと、強烈なオヤジ臭をかもし出しながら、満面のはげ頭で言われても…なんぼ商売とは言え、姉ちゃんも「嫌」かもしれんしな。
でも、やらなきゃならないのが水商売。。

　そんなこんなの宴会が二時間余り、それよりひどい二次会（大方が館内の安物のラウンジ貸切状態）となる。
そこには、田舎の温泉宿のラウンジにしかお目にかかれないホステス達が居る。
全く「田舎臭い」「素朴な」ホステスで、これが嬉しい…
と、先のコンパニオンは全員連れていくから、もう～熱気ムンムン
オヤジ共、喜ぶも何も想像に任せる。。

　支店長以下、各部長共には「一応手拍子」に「やんややんや」の盛り上げは必要なのも、この世界
どうして褒めればええのか、わけわからんような下手な歌にも『ヨッ！！！さすが○○部長～～～～もう一曲』って、もう聞きたくないんやが…「もう一曲」。

　支店長～～～なんかがマイクを持つと、わしらより「社員共」が「支店長が歌ってんねんど」「支店長がマイクを持った」「支店長が○○や」…ってな具合で、皆さん大騒ぎ
私たち全くどうでもええ業者さんたちは、それが何か？と言いながら、歌が終わると～一斉に総立ちで『よっさすが支店長さすがさすがの支店長～～～』と、一応一番目立つとこに、わしの姿があった…そうな
そんな二次会ですが、何か？