「伊勢の旅」民宿（朝）編

　バーベキュ～も焼きそばで終焉を向かえ、片付けたあと一路民宿へ。
ここまでは姐ちゃんと一緒の行動やねん、もちろん全員一緒の「宿」や。
今年は借り切りで、他の人は泊まっていない。
まっ、そないに大きな宿でもないから大変よ。

　ここもマーの知り合いの宿で、女将さんがめちゃくちゃ世話好きのええ人そのもの。今年は全部屋「てんご」やから、夜通し宴会場を設営してくれていた寝る部屋で宴会したら、寝られへんかったら気の毒や～ちゅうて、わざわざ別室を用意してくれはった

　そりゃ～こうなったら皆「散々」や。
留まるところを知らんヤツばっかしや、わしゃし～～らんそそくささっさと、己の大部屋へ帰って寝た。
結局何時までやってたんかしらんけど、ヤツ等のこっちゃ・・・参りました。

　民宿の朝は早い
まず、ハゲ筆頭の再現ドラマ。
朝四時半～五時起床。
散歩でもと、民宿の玄関から海に向かって歩こう～～と、柄にもないこと考える。
さぁ～～と玄関を出ると、「おはよっ！」とけったいな体制で挨拶するおばはん。
ハゲはヤクザは怖くないが、けったいな体制のおばはんは怖かった。

　己は右方向に散歩に行きたかったのに、その右にけったいなおばはんがおったもんやから・・・ついつい左に早足で逃げた。
よう聞いたら、そのけったいなおばはんは仲間やった。
昨日東京から参加、鳥羽で合流した『タマ』や。

　彼女は「ヨガ」やっとったんや
しやから、想像を絶するけったいな体制で「おはよう～」って言われて、ハゲはびびったんやろ
えっ！誰っ！なんであんな格好で、「おはよう」なん
ヤツは左へ行ってもなんにもない、宿の裏庭やちゅうことは十分知っていたが、左に行ってしまった。散歩は十歩で終わった

　あとから「タマ」が、あの人私に「おはよ！」も言わずに逃げるようにあっちに行ったよ。私の方が怖かったのに・・・ってさ
この一件だけでも、十分おもろい朝やったが・・・もう一発あった。

　カスミ一家物語。
これまた朝一に世話役がカスミ一家の長女「スズ」を連れて、わしらの部屋に来る。「スズ一人で置いていかれてんねん！あの家族朝からサーフィンしに行ってんねん！」って叫んで入って来るんや

　実は前日の海で長男がめちゃうまかったから、カスミもサリーも燃えてたからありえる！ことなんや。
全員が信じたさすが、カスミ一家や。スズはちっちゃいから、寝かしといていったんや。

　寝ながら聞いてた我々は心の中で「負けた」と敗北色たっぷりのその時・・・事件は起きた。
ヤツ等汗かき一家は、熱い熱いと言いながら「一番クーラーの利いてる、すずしい部屋」を夜中じゅう探し回って歩いてたら、あの部屋が一番涼しかったらしい。。。

　一つの部屋で「全員」熟睡してやがった
さっきまでの感動はなんなん？スズ一人ぼっちやから、こっちにおいで～～と言うた我々の心は踏みにじられた。
クーラー無しでは寝れない家族は、最高に涼しい部屋を探して、当初家族はバラバラやった部屋割りやったのに、本能が家族を集めた夜になった。

　しかし、スズを連れまわして「この子かわいそうに、一人で置いていかれやった～～～」と大騒ぎしてた世話役さん。。。
おまえや～～～～～～～～～おまえの勘違いで、わしら大の大人が「負けたかも」と一瞬でも感じてもたがな

　全てが「勝ち」「負け」のてんごちゃんや。
一瞬でも負けは許されへんやんけ。。。
ヨガのタマはハゲに勝ち
ただ涼しい部屋で熟睡してたカスミ一家は、労せずわしらに勝ちやがった