今年も「安全大会」の季節

　今週のとあるゼネコンの安全大会。
ここで一言、安全大会って、なに？以前にも簡単に説明したけど、もう一回！
毎年７月１日から一週間「全国安全週間」ってなことで、『安全』強化週間みたいな運動をする。
主催者的存在は、労働基準局・労働基準監督署…様。

　ゼネコン業界だけとちゃうで、各業種・職種に問わず、働く奴全員！！！が対象やで。君も君も貴方も僕も私もおまえも貴様もや。
ただ僕達の業界が、圧倒的に多いねんな…危険作業が。
落ちて死ぬ、埋まって死ぬ、挟まれて死ぬ、刺さって死ぬ…労働災害の最悪の「死」が、最高に多いのが～何を隠そう建設業界。
もあり、ゼネコン各社は毎年「盛大」に、安全大会なるものを執り行う。

　昔に比べられへんけど、昔に比べたら、飛躍的に良くなった。物理的にも改善され、精神的にも「安全」を意識するようになった。
我々の現場で働く連中は、基本的に程度が低い。
卑下するわけやない、わしもその一人や。
一般の会社（って、何が一般か知らんけど）、社会で働くことの出来ない連中…いわゆる、脳ミソはすけないけど、力と根性は有る奴等。が、圧倒的に多い。

　そんな連中に、危険が危ないから～～～気をつけろ！って言うても、無理があった。
アホ抜かせ、わしゃ10階から飛び降りても死なんわい！ってな奴等に、ヘルメットや安全帯は、不要やったのだ。
でも、それも時代が変わって、職人・職方の連中の意識も変わってきた。
己だけ怪我する、痛い、死ぬ…のは、勝手にすりゃ～ええが、元請けに下請け、仲間に友達まで巻き込んで「迷惑」を掛けることに気付いた。

　奴等は「仲間意識」に熱い。脳ミソはすけないけど、人を思う気持ちや、仲間を守り、一緒にええ仕事しようぜ！の心は、くそ熱い。
それが功を差し、そっか！わしが怪我したら、親方にも友達にも迷惑が掛かるんや。わし一人の身勝手では、通用せんのや！と気づくようになった。
ゼネコンによって、レベルの違いはあるが、各々のルールの中で一生懸命やってるのが現状や。

　我社も我社のレベルで、最上を目指し、日夜努力してる。
若い衆の安全を守ってやるのも、わしの仕事の一つやと心得る。
安全ちゅうのは、日々の努力しかない。
毎日、同じことを、繰り返し繰り返し、オーム返しのように言わなくてはならない。
相手が「脳ミソ無しの力持ち」ばっかしだけに、理解力に欠けるのも、わしらの業界の特色や。

　そんなちっちゃい努力の積み重ね。
それを認めて頂いて、年間ＭＶＰみたいな「優良事業者賞」ってな、たいそうなもん、頂きました。　ここ、自慢です。大自慢。
　
　今朝、社員・職人の前で、表彰状～～～を掲げ、おまえらの努力の結果や。わしの名前でもらってるけど、それは間違いや。
おまえら全員の功績やから、礼を言う。
「おおきにな、これからも頼むで！」
ええ連中を持った、親方冥利につきる。

　番頭の一人がいふ「社長、何食わしてくれんのん？」
そこかぇ！！！！！！！！！！！！！！！！！
おまえら、それよりさきに「いえいえ、社長のおかげですわ。こっちこそ感謝してまっせ！」ってなおべんちゃらくらい…言えんか？