野菜サラダ

　わしのことをいまだに「○○ちゃん」と呼ぶ、叔母。
オヤジの妹で、一番うるさい叔母。
うるさい！というと語弊がある『はっきりしてる』と訂正しておこう。
最近は身内で何かあると、あの叔母は頼りになるので何かと相談もする。

　先日電話があり、「○○ちゃん、時間あったらちょっと来て！」と言うではないか。
わしゃ～忙しいふりをしているが、実は「暇」もある。
連絡のあった次の日がラウンドやったから、姉ちゃん明後日寄るわ！と切った。

　その明後日が来たので、行く前に「何の用事や？」とちょっと尋ねる。
行くからには「心構え」ちゅうもんが必要や、もし「あんなことや」「こんなこと」がばれて・・・お咎めを受けるようなら、絶対に行っては行けない場面でもある

　ちょっと３階の部屋、改造して欲しいねん。
叔母んちは、中々に広い…３階だけでも数部屋あった記憶がある…ちゅうのも、わしが建てたんやが、もう記憶に薄い
でもそれは口に出せない、わかったふりして「おぉぉぉ～～あの部屋やな」と満面の笑みで答える…電話やのに。

　わかった、見に行くわ。
今日昼前後に行くから、寿司出前しといてや！もちろん『特上にぎり』しか食えへんからなと言う間もなく、叔母から「あんた特上やな」と知っていた。こんなとこで甘えておかないと、甘えるとこがない
「あたしまえやんけ、安物は食わんからな！」ってなこと言いながら、下見に行く。

　行けば思い出す、当然もともと設計したんやから…
３階に上がり、この部屋とこの部屋を一つにして欲しいねん。と叔母。
１階には「匠」を凝らした広い和室の客間＆リビングやらなんやら…
２階には４つか５つか忘れたけど、ガキ共が居った普通の部屋。
んで、３階に３つ部屋があった…って思い出した。のは、ええんやが

　はて、いま叔父と叔母の二人でこの家に住んでる。
たまにちょこちょこ『孫共』がやってきては、家中をかくれんぼしながら遊ぶ。
でも叔母は綺麗好きやから、全く綺麗にしてる。
が、基本は二人住まい。

　「なんでいまさら、こんな広い部屋作るんや？孫の運動会でもさすんか」と聞く。
叔母「○○、世の中には色々な事情があるんや！○○子が帰ってくんねん」ってなことや。
ふぅ～～ん、ほんま色んな事情があるもんや
ええやんけ、にぎやかになって～～老夫婦だけやったら、寂しすぎるやろ、この家広いからってな、わけのわからん慰め言いながら、特上にぎり食っても旨くねっ

　ってな内輪話なんか、ここの読者には全く「ふん？」ってなとこやな。
ええがな、嫌やったら読むな。
人の身内の事情まで、おまえらに読んで欲しくねぇよ
もしこれ、叔母見たら「頭から火噴いて、ケツから爆弾投下されそうやし」

　あれやこれや、注文されて・・・・ほな、お金○○○万円なっ
まだ、図面も計画ももちろん「金額」も、全く不明ですけど
いつもそうなの、あの叔母んち。
何回かリフォームしてんねんけど、いつも「お金ないねん、これだけな」で終わりはんねん。
こんな身内、どう