今日の昼下がり

　　風邪の引きかけには「寝る」が一番。
栄養のあるもんを食って、暖かくして寝る！は、おかんの口癖やった。
ええおかんやった、こわいおかんやった、優しいおかんやった・・・・
昭和の５年生まれの、気丈なおかんやった…

... 　やった・・・ちゅうたら、もう居れへんみたいやが、今日もめちゃ元気やった。
昼飯を食いに実家へ寄った、月に何度か「飯食わせろ！」と寄る。
孫達も各々、こずかいがなくなったら、寄る。
僕もこずかいがなくなったら、寄る・・・・・・

　日常的に、ポチ袋に小銭を入れて、数袋用意してある。
わずかな年金と、微々たる蓄えしかないのに、子や孫たちには、何も惜しまない。
「親」と言うのはすごい！と、いっつも思わされる。

　わしが行く時は、必ず「花」と「果物」を持って行く。
親父は「花」が好きで、おかんは「果物」が大好物。
とりあえず、実家の横にスーパーがあるので、便利で良い。
わしがスーパーで買い物をすることはないが、親父のとこへ行く時は、ためらいなく買い物ができるのも、これまた不思議。

　男はマザコンである。
わしは特にマザコンであると、自覚してる。
おかんが大好きやし、長男ちゅうこともあり、何かと相談を受けることも多い。
先日「クラシックのコンサート」に招待してやった。
両親ともに、クラシックが好きで、年に何回か招待するが…おかんは、おやじ曰く「昼寝状態」らしい。

　にもかかわらず、今日も「ちょっとあんた！よかったで～～～あの音楽聞いてたら、ほんまに心が洗われるわ！また取ってや～」と言う。
おやじは、おかんに聞こえないように、小声でわしに「寝とった」と言う。

　年を取ると、おやじよりおかんの力が「圧倒的」に強くなる。
あんな厳格で、頑固なおやじやったが…近年、おかんに「たじたじ」
こんな老夫婦を見てると、プチ幸せを感じる。
いつまでも、達者で居ってくれと祈る。