１１９

　今日は親父の誕生日
いまさら誕生日って、本人にしたら照れくさいやろが、毎年嫌でも来るのだ。
昭和の３年生まれの、今年で８１歳。
近年では長命でもないが、まま元気でこの誕生日を迎えられたことに感謝。

　この春先から入院・手術で、胃を摘出して…一時は冷や汗もかいた時期もあったから、余計に嬉しい。
朝からおめでとうさんと言うと、照れくさそうに「おお」ってよ。

　戦後の動乱期、なんにも無い時代を「気合」と「根性」で乗り越えてきはった、あの時代の御方々は『強い』。
心も体も、わしらの世代とは雲泥の差や…
親父は最近「拾った人生や、おまけの人生や」と気楽に生きてる。

　本人も大手術の時は「わしゃ～もうあかんねんやろなぁ…このままあの世へいくんやろなぁ～」としみじみ感じてたらしい
まっ、当然かもしれん…わしらもそう感じた時期があったんやから。
本人が一番わかってるよな、やばいとか大丈夫とか

　だからこそ、こうして元気に孫等に囲まれて、誕生日おめでとう～ってなこと言うてもらえることもひとしおやろし、親父の言う「おまけの人生」なんかもしれんな。
今日は親父の８１歳の誕生日、今日の１１９は、いつまでも元気で怖い親父で居ってくれ～～～の意を込めて『１１９』とする。