実は・・・・・・

　うちの息子も、実は・・・・・・・・にんじん嫌いやった

いまさら？やねんけど、二十数年間知らんかった。

理由が「わし」だけに、辛い。

ガキの頃から、飯の時にわしの隣に座った奴が「にんじん取り」をされて来た。

 

　酢豚なら、豚の数よりにんじん。

野菜炒めなら、キャベツ・玉ねぎより、にんじん。

チャプチェなら、はるさめよりにんじん。

横に座る奴は、メインより「にんじん」が多くなる日々が続いた。

 

　でもガキの頃の約束は、我家の好き嫌いは「一品ルール」がある。

上のガキは「しそ」、下は「しいたけ」。それ以外は、食うことになってる。

当時は食わなければ殴られるから、嫌々でもがんばって食ってた。

当然わしゃ「にんじん」。

ルール外で『納豆』。これは食い物ではない、腐ってる。

 

　先日夕食時に、ポツリ・・・・・・・・・

もう僕らも大人やから、殴られへんやろ、おやじ。。ってなことで、実は僕・・・にんじん嫌いやねん

えぇ～～～～いまさら、何言うねん、おまえ

これはなぁ～おやじのせいや、おやじの

なんでやねん、一人一個言うてたがな！！！

 

　上のガキがホローに入る。

おとう、僕らがガキの頃・・・・思い起こせば、辛い日々を送ってたんや

横に座って飯食うのが、どんなけ嫌やったか

出てくる物によっては、僕らは「にんじん地獄」に陥ってたんや

おとうは「よれ」の一言で終わりやけど、横に座った方は・・・・・地獄やったんや

そら、こいつも「にんじん嫌い」になる！ちゅうねんだって・・・・・・・・わしゃ、悪い親やった、実は