劇団「四季」

　魔法の国のオズは、緑の人やった。
恐竜かドラゴンみたいな怪獣が、舞台上の天井からぶら下がってやんの。
目は普通に赤で、口からも普通にドライアイスの煙を吐く。
なんでもっと「思考」を凝らさない、四季？
わしでも想像のつく仕掛はあかん・・・・・・・

　かわいこぶりっこのええ魔女は、声が大きく、歌が上手い。
その他大勢の子分たちも、ハモリは上手いが、誰がどの声かは聞き取り難い。
右から３番目のスタイルのええ女性のお父さんが観に来てたって、どれがうちの娘の声かわかれへんやろ。

　シャボン玉に乗った「ぶりっ子」が出てきて、緑の赤ちゃんが…緑ちゃんが生まれた頃から記憶がなくなった。
気が付けば、２０分の休憩・・・・・
皆、ぞろぞろトイレやタバコを吸いに出てった。
わしゃ～ジャワティー３００円、ってえらい高いなぁ～と感じながら、文句も言えず買って、席に着く。

　後半はじまるが、何がなんだか・・・・
緑の人が追われてるんやけど、主役みたいな男と駆け落ちするし。
その男は、元々ぶりっ子の男やったのに、急に「僕は前から緑が好きやった！一緒に逃げよう～」って、出会った瞬間逃げた。

　あんまし訳わかれへんから、隣のおばはんに「ちょっと聞いてもええ？」と、ちょこちょこ流れやいきさつを聞くが・・・・・３回目に「うるさいねん」と一蹴された。
しゃあないやん、馴初めも経緯もわかれへんのに…理解せい！ちゅうほうが無理やん。
足の不自由な人の亭主は、いきなし「ロボコン」になんねんで…ありえへん。

　うとうと～と気分良く、心地よくしだしたら…
なんともタイミング良く、大声で叫びやがる。
あれはちゃんと計ってるね、人が眠くなるタイミングと、大声で叫んで、舞台全員で歌って踊って～終わったら拍手喝さいそんなとこで、うっかり寝てられへんわ。

　そんな繰り返しで、いよいよ舞台も終盤。
緑、溶けた・・・・・水を掛けられたら、溶けた。
ちゅうことは、彼女はいままで風呂にも入らず、顔も洗ってなかったことがわかった！しやから、緑のままやってんな。
ぶりっ子は、ええ人やったり、ずるかったり、最期まで…いまだに、わかれへん。

　そんな劇団「四季」、観た。
相当昔になんかを観た・・・なんかで寝た覚えはあるが、それがなんだか？
でも、良かった
あのミョージカルは、一見の価値有り