危険予知
本来、日本のしきたりの中で「原発の事故」、それもあそこまでの「事故」の想定はない…んやろな。
昔現場施工中に見学に行った、関西最大級のダム。
そこの現場の所長が言うてた。 自信を持って言うてた。
「 我々は、世界でトップの技術と、実績でダムを作る。 施工精度・強度については、絶対です。
我々土木屋が作るダムや橋脚、トンネルや要壁は、潰れることはありません。
それくらい、緻密な計画と、確かな設計に基づいて施工してます! 」 ちょっと言葉は違うが、こんな意味のことを聞いたことがある。
我々建築屋は、ほぅ~~~~~すっげ
施工精度も、建築のそれとは「レベル」が違うことに圧倒された。
規模と言い、精度と言い、姿勢と言い、土建屋の「土」は「建」より『上』やと認識されられた
が、今回の地震で大林は名を上げた!
スカイツリータワーが、びくともしなかった
建築屋さんの威厳に掛けて、びくともしなかった。
話を戻す。
土木には神話がある。
「潰れない」「崩壊しない」「落ちない」…等々、いわゆる『危険予知』や『緊急策』=『いざと言う時の用意』は無いに等しいんやな。
今回の原発、これは土木工事ではなく建築工事なんやが・・・特殊な上、秘密裏に行われる工法や、知らざれる設計もあることやろ。
が、その施設・建物・設備に至るまで「潰れる」とか「爆発する」とか「流される」ってな『予知』はなかったに違いない。
日本の国では、ダムや橋脚と同様に、原発は壊れてはいけないものなのだ。
裏を返すと、壊れる前提の「予知」「用意」は無かったんやろ。
次から次へと出て来る問題&放射能、あれもこれも想定外の事態ばっかしで、政府も東電もウロが来た。
『冷やす』ことが出来なくなり、爆発して、飛散&漏水。
冷やす=電気が必要!その電気が止まった&機械が壊れた・・・の単純な要因のはずやったのに。
『用意』がなかった。 想定外の地震やったから・・・
昔のダムの話。
このダムが決壊したら、下流の市町村は全滅します。
だから「決壊」はありません。 決壊しない作りになってます! と聞いた。
今の原発の話。
たぶん、原発の施設も同じようなことやったんやろな。
原発は壊れません、潰れません、漏れません、流しません、附近どころか世界中に「放射能」を撒くことになりますから!と豪語してたに違いない。
でも、世界中に撒いて流して、人まで殺してますから
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