先日遊び仲間の「人夫出し」の親方との会話。
「人夫出し」と言うのは、一般社会では聞き慣れん単語やろね。
大阪で言うと、有名なとこは「釜が崎」=西成と一般的に言われてる地区。
東の方では「山谷」とでも言うとこか。
いわゆる日雇人夫=アンコの連中が、ゴロゴロしてる地域。
仕事したい奴は朝早くから、決まった所に集まって、色んな条件を持って来てくれる手配師の中から、己の条件に合った仕事があれば、その手配師のおっさんに着いてく。
と、その日の仕事に有りつくシステム。
人間の裏表、天国と地獄、悪と善、北も南もも何も関係ない。
殺人犯も居れば、家出人、盗人や強盗犯、禁治産者にただのボンクラ・・・・等々、色んな連中の坩堝。
人夫とは、どんな仕事をするん?
昔は土方と言うたが、最近「土工」といふ。 なぜか土方は差別用語になる・・・らしい。。土方は新撰組に居ったが、現場には土工や。
一般的には土木・建築の作業場の中の、簡易作業&単純作業。
片付け・物の移動・穴掘り・手元・養生・・・・・・いわゆる、誰でも出来る作業、やけど現場内やからちょっと危険。
ちょっと技術のある連中は、型枠バラシとかハツリとか鳶には使える。
一般の土工なら、夕方帰る時に「7000円とか8000円とか・・・」もらって帰る。
ちょっと技術があって、簡易作業・単純作業以外の仕事をできる連中には、「9000円とか10000円」が支給される。
朝から夕方まで、とりあえず一生懸命働いて。
一日2時間で、日当6万円!!!の仕事があります。
そんな仕事が、たまに舞い込んでくるらしい・・・その筋のとこから。
〇〇電力とか〇〇電気ってなプラント会社からの依頼で、〇〇建設とか〇〇組が依頼を請け・・・・・・・
最終的に、どうなってもええ奴等を探しに来ます。
さぶい毎日を送るなら、空腹の日々をこのまま一生送るなら、生きてる間だけでも!と振るって集まって来ます。
たちの悪いのは、とりあえず被爆しに行きます。
帰ってきて「被爆認定」を受け、一生ただ飯に有りつく奴も少なくありません。
わかってて行くのです、被爆。
そんな話を先日「親方」から聞きました。
おい、おまえも暇やろ! 行くか? と尋ねられましたが・・・・おやじ、わしゃまでええわとお断りしました。
誰か行きたい人、いつでもご紹介しますよ。