天皇賞

　今日は何を思ったのか、取引先のメインバンクの役員が来社。
「いらっしゃ～～～い、久しぶりやね～○○常務」ってな具合で、ちょこちょこ得意先の会とか、各支店のなんじゃら会とかで顔を見る機会の多い、担当役員とでも言うんやろね。
当然昨日のうちに、渉外担当者から「明日、午前１０時過ぎですが…お願いします」と前置きはある。

　銀行員ちゅうのも、世間知らずの多い業種や。
本来「色んな職種」と、一番懇意にお付き合いやから、色んな～多方面にて『情報通』ってイメージやろうが、とんでもないで。
彼等の見方ちゅうのは、一種独特。

　ある意味、真っ直ぐや。
どうにかすると、役人に近いかもしれんな。
まず「人」を見る、お金の有る無しは最初からお見通し。
また、今後前進・躍進の期待がでけるか、それとも後退する一方か…見極め・見切るのも早い。

　たぶん、わしらの業界は～景気が悪い中でも筆頭格に悪いので、様子を見にきたんやろな
ええわけがない、売り上げも利益も、前年比・・・・・ひぃ～～～～や
危ないゼネコンは取引やめたし、一生懸命営業もしてへんし、儲かる仕事しか請けへん＝仕事はすけない、のが当たり前やん

　「社長～どうですか？いつ頃までこの状態なんやろねぇ、戦略はどうよ！？」ってな野暮な話は、役員にもなるとしない
こないだのうちのコンペで、７０台は三人しか居なかったですねぇ～社長そのうちの一人や！社長オフィシャルなんぼでんの？ってな話から入る。

　たまたまやん、たまたま調子良かっただけですわ…と、謙遜しとく。
仕事暇やし、することないから～ゴルフばっかししてんねんけど…何か？って言うといた。
仕事の戦略なんかあるわけないがな、儲かる仕事なんかないんやから
たまたまうちのお得意先様は、僕を信じて、なんとかかんとか仕事回してくれてはるから、生き延びてるだけやん

　にもかかわらず、年末の資金借りろ！！！入れろ！！！融資するから、年末楽に越えてくださいなって、笑顔で言うねん。
お金は欲しいよなぁ～あればあるほど楽でええ。
ほんまに苦しい時には、絶対貸してくれへんくせに
ちょっと余裕あるときに限って、借りろ！貸す！と、なんとも都合のええ連中よ。

　それでなくても、借金火達磨で困ってんのに…これ以上借りたら、あとは夜逃げ屋本舗になる。
もう貯金より借金のほうが多いちゅうねん・・・・・
ここしばらくの不況のおかげで、おもっきし借金増えたのにまだ増やすと言う、奴等の戦略って・・・・なんなんでしょうか

　そうなんです、得意先のことより～～～～
自分とこの成績、売り上げ、貸し高等々の方が、優先なんです
借りたら苦しくなることなんて、彼等にはわかれへんのや。
わしゃ～いままででも、貸すよ～～～と言われれば、そうかそうかと借りたが、そのおかげであとからえらい目にあったわい…何回も

　人間「借りた瞬間」、お金持ちになったような錯覚に陥る。
車も買い換えるし、あそこのゴルフの会員権欲しかってん
はたまた、壷や絵画もたまには買っちゃったりして
いままで負けてる「株」も、安いから買い増しして、原価下げとこ～～って、買うともっと下がるし

　気が付けば、奈落の底まで突き落とされてて…必死で借金返し終わるかな～～って思う間もなく、また貸しに来る
と、喉元過ぎればなんとかで～～～～～～～～～
前はあれとあれで失敗したから、今回はあれとあれで～～ってな色気を出して、また元の木阿弥になるのが・・・落ち

　結局「会社の為に」入れた資金やねんけど、すぐに必要～じゃなきゃ…使っちまうやん。
必要なとき返したらええわ、いまは○○○円くらい抜いても大丈夫…かな？と思うでしょ
でもね、皆さん気をつけなよ。
会社のお金は、個人のお金と・・・・・ちゃうよ～～～～～～～～最近気付いたわしであった
気付いてよかったよかった