advancement【blog-ver.2】

音楽と競馬(馬)と野球、時には動物や歌舞伎を愛するものが送る自由な日記。

私って何?

2018年02月02日 23時35分25秒 | 自由
約1年間続けてきた母の介護。昨夜からその時間が完全に抜け、変な気持ちでいます。

今朝、布団から出る直前、鳴るはずのない母のコール音が空耳で3度ほど耳に入ってくる。
ケアスタッフの皆さんが誰一人いらっしゃらない。
時間毎の、母へのやるべき事をやる必要がない。毎週の出先から帰ってきたら必ず即“トイレ介助”。でも今日はその必要がない。
真横には、空っぽの介護ベッド。
呼吸器音がない、吸引器の作動音もない、静かな空間。
口数の少ない自分、出先でも脱力気味。

・・・挙げればキリがありません。

この期間は良い意味で貴重な期間なのです。何も考えず、時間も気にせず、好きな事が出来るのです。
入院の都度、以前までは毎日のように母に会いに行きましたが、今回は少し考えて、とりあえず2日に1回を目安にしてみました。なので今日は会いに行っていません。
でも、本当は“休んでいい=好きな時に会いに行けばいい”のです。もっと考えれば、日頃ケアスタッフの皆さんが介入して下さっている間も、家にいる必要がない時はいなくてもいいわけで・・・でも、午前ケアと午後ケアの間はスタッフさんが入っていないので、どうしても家族がいなくてはいけないのです。



仕事をせず、難病を患う母の介護と家事を担う日々。
世間様からみて、こんな私はどのように見られるのだろうか・・・「短時間でも外に出て仕事をしなさい」と思われてしまうのだろうか・・・。

仕事をしたいという気持ちは大いにあるのです。さっきも求人情報を見ていました。週1日からとか、短時間とか・・・。色々な方とも出会いたい、様々な刺激を受けたい。でも、正直今はそんな余裕がなくて、介護と家事でいっぱいいっぱいなのです。仕事を始めるとしても、恐怖や不安の方が強くて。

・・・私の考えって甘いのでしょうか?



難病の家族を介護する事って、結構ハードなのです。本人は体が動かないし、意思疎通も難しい、一人で出来る事が少ない。一番辛いのは本人でしょうけれど、介助者だって辛い。娘なりに精神的カバーもしてあげたりと、様々な面でかなり神経を使っています。

兄弟は仕事をして結婚をして、片方には小さな子供がいて・・・大変な苦労はしながらも、幸せな時間がある事でしょう。
それなのに・・・介護に家事に勤しみ、時間に制限されて自由が利かない日々の私。1時間の看護ケアしかない一曜日なんて尚更です。

母には全力で尽くすつもりでいます。でも、年齢を考えれば私もまだまだこれから。先々の事を考えると本当に憂鬱になります。今もそうで、さっきは考えすぎて涙が止まらなくなってしまいました。

幸せって何?そもそも私って何?自分に甘い駄目な人間?
・・・こんな私でごめんなさい。





自分にとっても良い機会になると思った今回の入院。どちらかと言えば、今日は最悪な日になってしまいました。気持ちがかなり不安定。

せめて明日は良い日になりますように。明日は母に会いに行ってきます。