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タイ南部地方のイスラム過激派問題のこと!

2019年12月03日 | タイのちょっと気になる報道!
 
 最近、タイ最南部4県でイスラム過激派によるテロが、時折 起きているようで気になります。

11月、最南部の分離独立を掲げるマレー系イスラム武装グループとタイ軍と警察の
治安部隊の銃撃戦があったり、タイ国鉄の線路上で爆弾が爆発したり、しています。

 

その4県は、タイ南部マレーシアとの国境地帯にあるパタニー県・ナラティワート県・ヤラー県・
ソンクラーン県でイスラム教徒が多く住む地域です。このエリアでタイ治安部隊との衝突から一般
市民を狙ったテロ事件が多くなり、政府は イスラム過激派が治安を悪化させているとみています。

また その活動が、南部から首都圏内まで拡大することを懸念し、タイ政府は同地域
一帯に「夜間外出禁止令」の発布を検討することを、治安当局に許可したといいます。

 

バンコク近辺で生活していますと、タイ南部でこのような衝突が起きているなんて、ニュースでは
知りますが、まるで他所の国の出来事のようです。 きっと、タイの人もそうなんでしょうねぇ~ 

マレーシアと国境を接する4県には、もともとイスラム教徒の小王国がありましたが、
117年前の1902年にタイに併合された事情があります。現在も住民の大半はマレー語の
方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人たちも多いと聞いています。

 

タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が、昔から不足していた
ようで、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルに留まっているのが現状です。

マレー系イスラム教徒住民によるタイからの分離独立運動は、断続的に続いており、
2000年代に入って武装闘争が本格化してしまいました。それが今でも継続しています。

 

タイ南部のイスラム過激派によるテロは、2004年以降だけでも約1万6千件の事案、主に
爆弾テロや発砲、襲撃事件を発生させています。驚くことに、これまでに約7千人の警察官や
軍兵士といった治安要員が巻き添えとなり、一般市民も犠牲となってきました。 

タイ政府は、常時10万人以上の兵士、警官を最南部に送り込み、力での鎮圧を図ってもきました。
が、前述のように現在も銃撃、爆破、放火事件が頻繁に起きています。民政時代だったタクシン
政権から続いている、タイ政府の大きな課題の一つで、中々 解決策が見つからないのが現状です。

 

承知でしょうが、日本外務省も以前から このタイ南部4県には絶えず、危険情報を出して「渡航中止
勧告」を呼びかけています。バンコク市内で、ちょっとした政治集会があっても、在タイ日本大使館が

在留邦人・観光客に近寄らないよう注意喚起するのは、南部テロが関連する可能性もあるからでしょうネ。
大きな治安課題の一つを、プラユット首相が どう解決して行けるのか ・・・ 明日に続きます ・・・  



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
穴井さんへ (nagaichi)
2019-12-09 10:53:58
ご意見と情報を有難うございました。
参考になりました。
返信する
タクシンが火をつけた (穴丼)
2019-12-03 20:41:51
タイ深南部3県(+ソンクラ県)の戦闘は鎮まる気配がありません。
1990年代は、落ち着いていましたが、2000年初頭、タクシンが強硬路線をとってから、戦闘が激しくなり、6000人以上の死者が出ています。
日本ではあまり報道されていないので、知らない方が多いかと思いますが、下記サイトを見て、理解を深めて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=HWnFR-4aCcw
https://www.youtube.com/watch?v=H6SInrBBlwE

外務省の危険情報では今でも、バンコクが<レベル1>「十分注意してください」となっています。世界各国の首都では珍しい事例です。タイ深南部のテロ戦争が影響しています。
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