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タイの国花は三つある? 日本は二つかな?

2017年04月23日 | タイの名所、名物、料理
 
 タイ桜 チョンプー・パンティップの花の話を当ブログで12日に書きました。が、開花(3月~
4月)が終わる頃に、今度はタイの国花、ゴールデン・シャワー(4月~5月)が咲き乱れます。

タイ語で“ラーチャプルック”。「植物の王様」という意味だそうで、日本では「ナンバン
サイカチ」と呼ばれています。今が見頃になりタイ各地で、黄色の美しい花を咲かせ、10㍍
くらい高くなるタイの国花でもあります。マメ科の落葉樹で原産はインドと言われています。

 

色彩豊かな黄金色の花が、藤の花のように垂れ下がって咲き、木の真下で立つと、黄花の
シャワーを浴びるようで“ゴールデンシャワー”って感じになります。緑の葉と黄色の花の

バランスが何とも言えない美しさを醸し出して、緑の葉がより一層黄色の花を引き立てます。
鮮やかな黄色がタイの青い空に映え 元気が出て、暑い季節を和らいでくれます。

バンコク市内や郊外の街路樹・公園、また学校の敷地など多くの場所に植栽され、鮮やかな
黄色の花は、遠くからでもすぐに “ゴールデンシャワー” と分かります。

 

このゴールデン・シャワーが、タイ国花として制定されたのは2009年と聞きますが、黄色が
タイ王室(プミポン前国王)のシンボル・カラーだったことが、選ばれた理由です。

ですが、プミポン前国王陛下の在位60周年、80歳の誕生日記念などのイベントにラーチャプ
ルックが使われたりしていますので、もっと以前にタイ国花に制定されたような気がしますけど。

 

蘭の花はナショナルフラッグであるタイ国際航空の尾翼にデザインされていたり、女性の客室乗務員の
制服にも蘭の花一輪が添えられていたりしますから、タイの国花は蘭の花だと ずぅ~と思っていました。
ほとんどの方がそう思っていたでしょう。また仏教からの関連で睡蓮(すいれん)という話も聞きました。

「国花」を広辞苑で見ますと、『その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花』と
あります。この二つが重要なポイントのようです。日本の国花も広辞苑などに『桜または菊』と

 

記載されていて、他国でも二つ以上の国花を持つ国があります。中国は牡丹と梅、フランスは
百合とアイリス。英国などは、薔薇、水仙、アザミと三つもあるそうです。ですが、実は

日本において、公式に定められた国花ではないそうです。 そもそも国花の多くは、法的な公式性は
なくアメリカには国を象徴する花はありませんから。国の代表花はいくつ有ってもいいんですネ。

 

日本のパスポートの紋章や皇室の象徴が「菊」なので、国家を象徴するという意味では「菊」の
印象が強い方も多いですが、一方で、国民が最も愛するという意味では「桜」の方が勝ります。

お国の国花は幾つあってもいいので、タイも蘭・睡蓮・ゴールデンシャワーと三つにしちゃいましょう。
この時期にタイを訪れる方は、タイの国花の一つ? “ゴールデンシャワー” 浴びて下さいナ。   


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