国 それぞれには、大きな社会問題や なかなか解決できない問題やらを、必ず抱えているんモンです!
タイでも御多分に洩れず 幾つかありますが、その問題で二つのニュースがメディアを揺るがしています。
一つの問題は、以前から後を絶たたない工業専門/職業訓練学校の学生間 同士での暴力抗争です。
つい1日にも、バンコクの幹線道路で職業訓練校の生徒とみられる一団が、運行中の路線バスに発砲し、
バスを降りようとしていた9歳の男児が 流れ弾を受け犠牲となってしまいました。 バスには訓練校生と
対立する別の訓練校の生徒が乗っており、「彼らを狙ったのであり、男児に危害を加えるつもりはなかった」
と 逮捕された16歳と19歳の訓練校生が供述していました・・・
困ったことに、学生であるにも拘らず 「抗争」 で銃や爆発物が使われ、市民が巻き添えになる事です。
学生間 同士の暴力抗争そのものが尋常でないのに ましてや 学生が銃を持てるなんて、まさに銃社会の
一端で ここにも大きな社会問題が見え隠れしますよネ。 日本だったら暴力団抗争ですヨ!
9歳の男子までが犠牲になり、教育省や学校関係者が苦慮、対応している最中 4日にも、バンコク
都内のショッピングセンター、MBKの7階ボーリング場付近で 男子高校生十数人が乱闘になり、3人が
ナイフで刺される抗争が発生・・・ 1人が重傷し、容疑者の高校生が、警察に出頭しています。
なぜ? こうも専門/職業学校の学生が、生徒間で抗争を繰り返すのか?
彼ら学生は中学卒業後、経済的理由や学業不振で高校進学を断念した生徒が、専門/職業校に入学する
ケースが多く、貧しい家庭出身の彼らが、社会への疎外感や反発を深め、感情のはけ口をライバル学校
同士 激しい暴力行為をぶつけ合っているのでは、と有識者らが指摘しています・・・
そんな中、教育相が この学生間の暴力抗争を もう一つの政府が抱える問題で安易に解決しようと、
提案したもんですから、有識者や青少年問題の専門家などが騒ぎ始めました・・・
<もう一つの政府が抱える問題とは、タイ最南部三県で、04年からイスラム過激派のテロが
頻発し続け、治安が極度に悪化し、治安関連事件の死者数は4,000人を超えている問題です>
その提案が凄いです! 「抗争にかかわった不良学生を、テロ頻発の最南部三県に送り込み、荒れた
地域で社会奉仕活動に従事させるという」 案なんですねぇ~ これは脅しと罰則・成敗ですよねぇ~
「こういう問題じゃないだろう」 と青少年問題の専門家たちが噛みつくのも当然でしょうネ。
最終的には、政府は7日の閣議で、過去に問題を起こした生徒の写真、履歴を学校から警察・教育省に
7日以内に届けさせる、また 十分な監視、指導を怠り問題が再発した学校については免許の取消しも
検討する… 等々が話し合いされ、不良生徒をタイ深南部で社会奉仕活動させるという案は見送りと
なったようです・・・ 見送られて良かったですよネ、そんな所に生徒を送り込むなんて、ねぇ~
今回 9歳の男児犠牲者は、タイ社会の様々な問題を提起してくれいます!
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面白い視点でした。 コメントを 有難うございました。
いじめがないのに、学生でも銃の抗争がある・・・という構造に驚きました!
この「南部送り」に対して、ある新聞の読者のコメントでは、殆んどが賛成でした。
「不良学生を指導もせず、野放しにしている、学校関係者も一緒に連れて行け」なんて
コメントもありましたよ。(笑)はやり巻き添えを食った9歳の男児を思っての意見が多いようでした。
青少年専門の有識者と一般読者の見解が大きく違うようです・・・
自分自身の責任で行った事件に対し、南部で命がけに近い奉仕活動を強制される立場の犯罪者が、世論や有識者の保護の下、その罰から逃れられて安全な所で命を永らえる・・・・・・
日本でも被害者よりも加害者の人権が守られていることが何時も議論になります。
サリン事件のあのテロリストたちは、未だ誰も処刑されず、国民の税金で医療や生活費をまかなってます。
被害者の方々は、先日もテレビで特集をしてましたが、今は国の補助もほとんど無く悲惨な生活をなさっておられる方も多いようです。
学生が、暴力団のように銃を持って人を殺す行為に何の大義名分もなく、私には南部で奉仕活動も、ある程度は理解できる案です。
法治国家とはいったい何なのか、改めて考えさせられる今日の内容でした。
私の考え方は暴論でしょうね。すみませんでした。