先週の12日、マッサージパーラーのビクトリア シークレットが強制捜査を受けています。
驚いたのは二つ。人身売買で働かされていた女性のほとんどが外国人で、中には未成年もいたこと。
そして、同店から接待を受けていた、たかっていた? 警察官などのリストも押収されたことです。
場所はラマ9世通りにあるマッサージパーラーですが、店の責任者とみられるタイ人男性(55)初め
6人が逮捕されました。 女性従業員113人中 ミャンマー人が96人、ラオス11人、タイ4人、中国
2人でしたが、タイ人より外国人が、こんなに多く検挙されたのは初めてかも知れません。3人が
18歳未満で人身取引があった可能性もあり、同施設と人身取引についても捜査すると しています。
タイには、いわゆるソープ系のマッサージ店舗が無数にあり、バンコクにはラチャダピーセーク
通りのホアイクワン市場周辺、あるいはペッブリー通り/9世通りなど、その手の店舗が密集
している地域があります。 日本も同様なエリアがありますので、非難はできません。
タイでは売買春は違法行為であり法律で禁止されていますが、ただ罰則規定が曖昧だと
言われています。売春婦が18歳以上の場合、客(買春)は罪に問われませんが、売春婦は
罰金刑が科せられ、売春場所を提供している施設のオーナーは罰金刑と禁固刑の対象に
なります。 今回のマッサージ店・ビクトリア シークレット店がそうなりますネ。
昨年 中部アユタヤ県で、警察が買春捜査で14カ所を捜索した際は、15歳の少女を買春した疑いで
タイ人の男10人を逮捕しています。未成年者が売春を強要されるという問題には厳しく対処しています。
しかし、上述の店舗も登記上は「マッサージ」であり、それ以上のサービスは「互いによる
合意」という建前ですから、売買春で逮捕されても その証明は難しいようになっていました。
それが近年は、どうやら様相が変わってきましたネ。 昨年6月にも、ホアイクワン市場近くの
大手マッサージ店・ナタリーという店に立ち入り調査が入り、女性121人が検挙されています。
ナタリー店の場合は、店内にいたほとんどがタイ人女性で、未成年の外国人は8人でしたが、ビクトリア
シークレット店では、逆でタイ人が4人で109人が外国人ですから、これには違った捜査が必要でしょう。
未成年者がどういうルートでタイに来たか、また適切な身分証明書を持っていなかった女性も
いたようですしネ。 個人の意志がどうであれ、18歳未満の男女にこうした性的サービス業で
働かせることは、「人身売買」とみなされます。また18歳以上であっても強制的に
働かされていたかどうか、捜査によって大きくな変わってくるようですからネ。
長くなりますので明日に続きます ・・・
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