タイ国の総選挙(定数500)は、5月14日ですから 残りあと10日を切りましたネ。
期日前投票は5月7日です。 それに合わせて、明日の6日18時(土)から7日18時
(日)まで、アルコールの販売が禁止されます。また総選挙当日でも13日(土)18時から
14日(日)18時まで禁止です。 酒を飲んだ状態で選挙に臨むな、ってことでしょうか?
すでに購入済みの酒類を自宅などで飲むことは問題ありませんが、レストランやバーでの
アルコールの提供も違法となり、コンビニでの販売もNGで許されません。 違反者には、
6カ月以下の禁錮、又は 1万バーツ(約4万円)以下の罰金、或いはその両方が科せられます。
政治には、外国人は関係なくとも、タイ在住 全ての人が罰則されますので ご注意を ・・・
さて 総選挙はどうなりますか? 野党最大党のタイ貢献党の前評判が良く、ネーション
(英誌)の予測では、小選挙区400区のうち約200区で当選するのではと触れていました。
最近の世論調査の結果から、各党の獲得議席数を予測していますが、タイ貢献党は194区で
勝利が堅く、激戦もようの84区でも多くの議席を獲得し大勝利するのではと 見られています。
そのタイ貢献党(プアタイ党)の首相候補三人のうちの一人に擁立されているタクシン・
チナワット元首相(73)の次女 ペートーンターン氏(36)が1日、二人目の子どもを
出産したことが報告されていました。 出産寸前まで選挙活動を続けていたといいます。
<最初の子はドバイで会ったのかな?>
タイ貢献党は下院選に勝利した場合、ペートーンターン氏が産後 活動できなければ、
もう一人の首相候補で、大手不動産デベロッパー・センシリの前最高経営責任者である
セーター・タウィーシーン氏(60)を首相に立てると言われていますけど ・・・
ドバイなどで亡命生活を送っているタクシン氏は、“7人目の孫は男の子で とても嬉しい”
“孫の面倒をみるために帰国させてほしい” などと、ツイッターに投稿していましたネ。
タクシン氏は首相在任中の汚職容疑で裁判を受けていた2008年に国外逃亡し、それ以来
現在に至るまで外国で生活していて一度も帰国していません。もう15年になるんですねぇ~
欠席裁判で有罪判決が下されているわけですが、“帰国させてほしい” というツイッターが
話題になっていました。タイ威信党党首のアヌティン副首相兼保健相は、“彼がタイの法律に
従うなら帰国は可能だ” と述べていました。 この辺も総選挙後に注目されそうです ・・・
相変わらず、タクシン元首相がスポンサーであるタイ貢献党の公約はポピュリズム一色です。バラマキのオンパレードになっていますから、タイ国民は大喜びで投票するでしょうね。
https://www.jetro.go.jp/view_interface.php?blockId=35687419
タイは二院制です。議員数は、上院が250名(選挙無し・軍部が指名する)、下院が500名(小選挙区が400名 比例が100名)です。
首相になるには、上院&下院の7国会議員750名の過半数である376名の支持が必要です。
反軍事政権側がが総選挙(下院)で圧勝し、選挙区と比例で350人を獲得しても、首相にはなれません。
バラマキ派(ポピュリズム)が勝っても、軍事政権側が勝っても、少子高齢化で経済が下降トレンドに入ったタイの未来は厳しいものになるでしょう。
今回の総選挙で 様々なことにおいて、大きな節目になるような気がします。
これからも宜しくお願いします。
本日=13日は禁酒日になり、タイの繁華街は夜の店が休業になり、静かな夜を迎えています。
タイの選挙制度について、NHKニュースが分かりやすいので、ご覧ください。
軍部の劣勢は確実ですが、タクシン派のタイ貢献党が野党第一党になり、軍部と連立政権を組むという悪魔のシナリオが実現するのか?
軍部の政治を否定し、王室の改革を進め、徴兵制を廃止するという公約で、若者・エリート層に圧倒的な人気の「前進党」が大躍進するのか?
選挙後に、軍部が政権を失うような事態になったら、またクーデターになるのか?予断を許さない選挙になりそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/05/11/31545.html