J友さんから教えて頂きました。「キネマの神様」のノベライズが発売されるそうです。⇒ キネマの神様 ディレクターズ・カット(2021年03月24日)
山田洋次監督の脚本を原作者自らノベライズ
『キネマの神様』映画化に際し山田洋次監督は自身の若き日を重ねて脚色。そのシナリオから著者が新たに生み出すもうひとつの物語。
原作を読めば、映画版とは違うことはわかるので、ノベライズが発売されることは楽しみです(^-^)
ディレクターズ・カットの上記のリンクに飛べば、原田マハさんの作品の紹介も見られると思いますが、現在「美しき愚かものたちのタブロー」を読んでいます。タブローは、ジュリーの行きつけの美容室の名前と同じです、その意味はファンなら知っている「絵画」。
※美しき愚かものたちのタブロー (原田マハ)
日本に美術館を創りたい。
ただ、その夢ひとつのために生涯を懸けた不世出の実業家・松方幸次郎。
松方コレクションは、今は上野の「国立西洋美術館」に有ります。今までその前は通っても、中に入っていないことを非常に残念に思います。数年前に、松方コレクションの存在を神戸新聞で詳しく知りました。太平洋戦争前のあの時代に、こんな大志を持った、破格の人物が日本にいたのか。数多くの優れた美術品収集と、それらが辿った運命にとても興奮しました。⇒松方コレクション
国立西洋美術館の前庭に置かれたロダンの彫刻や、収蔵品の有名なモネの睡蓮も松方コレクション。今はフランスにある「ゴッホの寝室」もコレクションのひとつだったという事実に驚きました。松方が収集した絵画たちの数奇な物語を、「キネマの神様」の原田マハさんが描いていると知り、図書館で申し込んでから5か月も待って、ようやく借りることが出来ました。
神戸人なら誰でも知っている、川崎重工や神戸新聞社の社長でもあった松方幸次郎の名前は、今も松方ホ-ルの名前に残されています。
ここから急に、松方ホールのお陰で思い出した布施さんに話は変わります。2017年のブログで書く機会を逸したので、ここでついでに。
由来を知れば感慨が深い松方ホールには、2017年6月の布施明さんのコンサートで初めて行きました。布施さん作のミニ1人芝居とコンサートで、6500円は安くないかい? J友さん以外の友人たちを誘いましたが、いずれも断られて1人で行きました。その時の画像が残っていました。
ハーバーランドにある、神戸新聞松方ホールの前
会場のキャパが750ほどしかないのは、布施さんにすれば小さいと思いましたが、コンサート全体がミニで、一人芝居があるので ここになったのかも。
1人芝居の内容は、まるで布施さん本人を描いたような楽屋裏話で、とても正直に言うと、布施さんの台詞の言い回しや声は、私の好むところとは違い、そこに入り込めなかった・・。 のですが、コンサートの歌声はさすがに素晴らしかった✨
ジュリーが誤解されるように、布施さんも昔のヒット曲ばっかり歌うのか?と思っていたら、ヒット曲は少な目の3曲ほど。有名なスタンダードナンバー(マイウェイ等)を、あの布施さんの豊かに通る美声でろうろうと歌い上げ、誰もが楽しめる優雅な、大人たちの為のひと時でした。
もっとも全部で曲は10数曲ほどで、1曲歌うごとにMCが入り、コンサート全体がゆっくり、ゆったり進む。座席から一度も立ち上がることも無く、深く腰掛けたままで耳を傾けました。ノンストップで歌い続け、時に(良い意味で)緊張を強いる、いつも熱狂の渦の中にいるジュリーとは大違いです。料金が安かったのは、歌う曲目が少なく、時間も短かめのせいだろうと思いました。
客席はジュリーよりもさらに年代は少し上がり、綺麗に着飾った上品そうなご婦人たちのグループ、ご夫婦連れも多く、私もお気に入りの新しいブラウスで上品にきどって参加、のつもり(^^ゞ お隣の席の年配のご婦人に「お1人ですか?」と聞かれてしまい、曖昧にほほ笑み頷きながら、それ以上聴いてこないで、と思っちゃった(^^; (1人で来るのは珍しいのかな?)
会場で売っている薄~い小さいパンフレットが数千円もして、タカ~💦と思いました。
95年の震災後に、神戸港のハーバーランドに移転した、松方ホール。会場から港を眺めることが出来る外のロビーにも出られて、6月の風に吹かれながら神戸港を見晴らし、上品なコンサートとともに気持ちが良かったです。
跳ね橋の見える光景
夜には跳ね橋がライトアップ
赤煉瓦倉庫
帰り道
布施さんは、去年10月の公演が振替になり、2月11日に神戸国際会館でコンサートが開催されるそうです。神戸新聞に宣伝が載っていました。もう来週ですね。