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日本人の殆どが持ち合わせない、日本人に形容されることも無かった「華麗」という言葉を、自身に欲しいままにした初めての日本人がジュリー。
番組の最後に「流れた曲は24曲、あなたは全部歌えましたか?」とテロップが流れました。
もちろん歌えますよ、全部! そういうファンは私以外にも沢山います、それはジュリーという存在だからこそ。
番組は現在の74歳のジュリーの、少ししゃがれた低い声で始まり、ジュリーの息遣いを感じてドキドキ 番組では他の誰にも似ていない、今よりも若い甘さと硬質な部分がある、透き通る切ないジュリーの歌声に、2時間の間 たっぷり浸れたことは、この上ない幸せでした。
1967年の夏休み、ザ・タイガースのジュリーをTVで一目見て以来、彼の虜になり、以来ずっとファンです。小学生の私が、人を見て初めて「美しい人」と認識し、「色気」というものを初めて感じた最初の人。他の誰とも比べられない特別な人、ずーっと変わらずにファンであったことを、さらに誇りに思えた番組でした。
ジュリーがTVに出続けていた70年代から80年代後半まで、今日の番組で流れたレコード大賞のシーンも、ザ・ベストテンも全てTVにかじりついて見ていました。
一度でも見落としたら、どれだけ悔しくて落ち込んだことか(笑) 今でも、そのひどく落胆した気持ちを思い起こせます。
心を動かされずにはいられない甘いジュリーの歌声、目の動きや表情、パフォーマンス、番組を盛り上げるためにはコント仕立てもOK、久米さんや黒柳さんとのやりとりに、ジュリーのプロフェッショナルな心意気を感じました。見せて聞かせて笑わせて、その全てがあまりに魅力的で完璧で、ため息が出ます。若く美しいジュリーを毎日TVで見続けることが出来た幸せな日々、まさに黄金の日々やったと改めて思います。
そう、あの当時の私は、息が止まるような思いで、TVに写る誰よりも美しくたおやかなジュリーに魅せられていました。
白く端正な顔はあまりに綺麗で、男性とは思えなかった。といって女性でもない。いまでこそジェンダーレスという言葉があるけれど、当時はそんな言葉は知らず、ただただジュリーは男女の垣根を軽やかに越えて輝いていた。
白い鳥のように優雅に羽ばたいているような、現実ではない、幻をみるような思いで、ジュリーに憧れ恋焦がれていました。本当にジュリーは綺麗やった・・
かといって、ジュリーに夢中のあの当時は自分がまだ大人になってはいなかったので、まさか自分自身がこの年齢になってもジュリーを追いかけているとは思ってはいなったけれど。
TVに出なくなっていった時期は、地方に住む者には とても寂しかった。年に数回のライブと、舞台公演のみの年月。派手にTVに出まくっていた時よりも、その年月の方が実はずーーと長くなっていた。
ジュリー自身は番組をどういう思いで見たのかしらね。
昔があるから今がある。