京都のジュリ友さんからです。
京都新聞に「ジュリーがいた沢田研二56年の光芒」の書評が載りましたと、
画像を送って頂きました。
評者は、田家秀樹さんです。
「これ以上の沢田研二論はもう出ないだろう。」
最上級の賛辞ですね。
全体像
美しい島ハワイは、日本人の憧れの外国の一つ
そのハワイのマウイ島が、火災で壊滅的な被害を受けているとの報道が・・
全てが焼き尽くされた、焼け跡の画像に衝撃を受けています。
ジュリーとマウイ島での思い出をお持ちのJ友さんから
画像を頂いています。後程アップしたいと思います。
。
ああ。松山千春のやってるラジオ番組で少し前に沢田研二と対談した時の話をしていて
沢田さんって自分の嫌いな所はどこですか?
と聞いた時、同じ事を言われたと。顔ですと。
殴ってやろうかと思ったと(笑)こんなに美男子が何言ってるんだと。恐らく78年の絶頂期だった頃の話だったと思うけど、書評見るとスカしているわけではなくて本当にそう思われていたんだなと。常人には分からない持たざる者の苦悩とかあったのかなあと思いました。
ジュリーがいた!を立ち読みして思ったのは今まであった美辞麗句だけの評論に無かった落ち出して行った頃の経緯も幾ばくが描かれていた所が私は良かったと思います。そういう物を読みたかった。曲が売れなくなっていったと。当時、私が思っていたのは人ってこんなに簡単に離れていくもんなんだなという事でした。ジュリーのこの本に少なからず不快感を示しているのは思い出したくない当時の事も書かれているのもあったのかと。
著者が1回だけ沢田さんにインタビューした記述も今になってみれば受けなければ良かったと思っていたかも知れない。多分、2000年くらいで当時同じ話をメレンゲの気持ちに出た時にしていました。私は正直あまり良い気持ちでは無かった。あなた達は良いけど、去って行かれて残された家族はどんな気持ちなんだろうなあと。もう14年経ってたけどそんな思いで見ていました。久本雅美が素敵やわあとか言ってて、イヤイヤそれは違うだろうと。今回、著者の取材は受けなかったのはその当時の記事を穿り返される事を嫌悪したのかなぁ。そんな風に思います。良質な書籍だと思いますが私はそんなこんながあって買いません。
ジュリーの自叙伝85年出版の我が名はジュリー
ジュリーの回顧録昨年出版の早川タケジ作品集
私の中では。ジュリーがいた!も回顧録に成り得たのだけどな。
>『この顔がいけないんだと剃刀を当てようと思った
。』
阿久悠さんが、顔の美しさも才能と言っていましたが、顔の美しさしか見てくれない、不当に評価されない、という思いがあったのでしょうか。元から人の耳目を集める美しさなど持ち合わせない者には、理解できませんが。
>『当時、私が思っていたのは人ってこんなに簡単に離れていくもんなんだなという事でした。』
桂春団治で、春団治の姉が「人気とは、人の気。人の気持ちは変わる」とかなんとか言っていました。変わって当然、ハッキリ言って、私達のように昔から変わらずファンでいる方が珍しんじゃないのでしょうか。ましてや、離婚再婚など色々あり、離れてく人を責めるることはできません。
今回、著者の取材は受けなかったのは、もう10年も取材やTV出演はしていませんので、今回に限ったことではないと思います。
認めないという方が有りますが、少なくとも「ジュリーがいた」には、資料的な価値だけでも大いに有ります。
周りにいた方々の証言でこんなにハッキリと人物像が浮かび上がるものなのだと胸がいっぱいになりました。もしかするとご本人が語るよりもその時々のエピソードはどんな人間なのかの証左となりうるかもしれません。
証言者には全て生年が書かれています。その年齢からみたその時代はどんな時であったか、何が世間の注目を浴びていたのか、その中でジュリー様はどんな存在でありどう受け止められどんな光を放っていたのかが克明に書かれていました。
常に用意されていたものに一生懸命取り組むという姿勢の中にも実は、葛藤や抗うことへの憧れがあるところは、スター像を周りに作り上げられていた時代からご自身の意思で歩んでいくことへの下地となるものが見えて来るように思いました。その時代を見ていない私には突合できるものは多くないものの波のように次々と感心させられる事が押し寄せてくる感覚でした。島崎さんの取材や愛のあるコメントにも感動されられるばかりです。
エピソードの中での、ショーケンさん含めて4人で予期せぬ形で拉致され連れて行かれた先で歌えと強要されたときキッパリ歌えないよと言ったこと。こんな風に正義を貫くことは中々出来ることではないと思います。他の人が躊躇するかもという事を易々とやってのけ、安易に丸め込もうとする正義に反することには決して屈さない。今まで歌い続けてこられたことはこの信念によるところなのでしょうね。
そして周りのスタッフの方もどんどん引き込まれて仕事をされていく様子。中井さん、加瀬さん、井上さん、大野さん、映像作家の佐藤さん、ディレクターの木崎さん、画家の木村英輝さん・・現実のエピソードとその時のお気持ち、その時のジュリー様とのやりとりを伺い知る事ができてあっという間に読んでしまいました。
やはり島崎さんの本、読んで良かったです!
>『周りにいた方々の証言でこんなにハッキリと人物像が浮かび上がるものなのだと胸がいっぱいになりました。もしかするとご本人が語るよりもその時々のエピソードはどんな人間なのかの証左となりうるかもしれません。』
ご本人が語る今の言葉がないのは、残念なことですが、沢田研二と言う人物が近い人たちの証言んで、くっきりと浮かび上がってきたと思います。
時代時代のジュリーを通して、その時分の日本人や社会も共に見えてきました。
>『エピソードの中での、ショーケンさん含めて4人で拉致され・・歌えと強要されたときキッパリ歌えないよと言ったこと。』
ショーケンの本に書かれていたエピソードですが、出版された当時に読んで、どんな状況にも流されないジュリーは、なんと毅然としたカッコイイ人かと感動しました。証言者がショーケンなので、なおさらです。
本人自身が描くショーケンの本は、当時を知るこちらには、それはおかしいのでは?と思う点もあって、事実を曲げていると思いました。が、曲げたのではなく、そう思い込んでいたのだと、今は思うようにもなりました。
ジュリーが好きだったショーケンの本も是非 読んでみてください。