13日の日曜日、兵庫県の加東市で「キネマの神様」を見てきました。市内に映画館は無く、市民に安く良質な映画をという、企画でしょうか。会員なら500円で私達は800円。でも安い。
加東市は兵庫県中部のローカルな小さな町です。私自身、加東市には桜を見に来たことがあるくらいで、どういう所か全く知識なし(^^;
JR加古川駅から、車で約1時間くらいだったかな。会場の地域交流センターは、なかなかシャレた赤タイルの外装
あの東大王の井沢さんや、立川志らくさんなど、有名人も講演に来るのね。
本日「キネマの神様」、私にとっては4回目。DVD買ってるけどね。やっぱり大きなスクリーンで見たい(^-^)
朝10時半の回で、入りは6割くらいかしら。やはり、観客は中高年が多し。
始まったら、映画に字幕が入っていて、え!と思った。
最初はスクリーンに文字が邪魔じゃないの?と思ったんだけど、細かく誰が喋っているとか、電車の音が聞こえるなど、慣れればけっこうわかりやすい。
何よりも、映画を3度も見たのにも関わらず、全く聴き落としてた外から聞こえる音とか音楽とか、小さくて聞き取りにくい台詞が全部文字になって読める。映画が伝えたい、登場人物の細やかなやりとりや機微が、改めて心の中に入ってきた。ここでは、こんなことを伝えたかったのかと。
もちろん私の目当てはジュリー。一緒に行ったJ友さんは菅田さんの時、眠くなったと正直な感想でしたが、私は反対に字幕のせいか、淑子とゴウちゃんの不器用な二人の台詞のやりとりが、今回心に沁みました。若くて、だからこそお互いに周りが見えていなくて。まさに大船調のメロドラマかもしれない、でも心を通わす二人がいじらしくて、未来に向かう姿が可愛らしかった。
その若い二人はすっかり歳をとって、夢も希望も無くして、キャストがジュリーと宮本信子さんに変わる。ライブではあれだけカッコイイのに、ジュリーはスッカリ老いた風采のあがらないお年寄りの78歳。風呂上がりのパジャマ姿のゴウが、機嫌よく母さんビール!二人のやりとりを見ていたら、ジュリーの実際の家でのお姿もこんなんじゃないのかと、思ってしまった。
借金まみれのほんとに困った、縁を切りたくなる親父なのに、ジュリーが演じたら憎めないのよね~!映画を初めて見た最初は、どうしても志村さんの影がチラついたけど、このダメ親父は今はジュリーの為の役だったと、そう信じている。
号泣などはしないけど、やっぱり最後の方で何度も、家族の温かいやり取りに涙が滲んでしまう。ラストで映画女優の園子が、ゴウちゃん行こう、とスクリーンから誘いに来る。老いたゴウから若いゴウが抜け出るシーンは、志村さんよりもジュリーの方が、より自然であったろうと思える。最後の沢田研二のクレジットに、また何度目かの感動をして涙を拭いて終わりました。
私は気がつかなかったんだけど、J友さんによると、ジュリーのゴウが登場したら、周囲の観客がザワついていたそうです。みなさん、多分 ジュリーを見るのは数十年ぶりの方ばかりなんでは。いや、ドタキャンの時にワイドショーで観たかしらん(^^; あの時の姿ともかなり違いましたね。
兵庫県は、たつの市の赤とんぼ文化ホールでも上映されます。ここは、10年ほど前に2年連続でジュリーも公演したんだけど。もうないのかな。
会館の今後の予定に、おお~!!
土井先生じゃありませんか~!!
会館の友の会に入れば半額の1000円。入会しました。今から楽しみです~(^^♪ ちょうど、映画の公開時期くらいになるかしらね! 土井先生の上の徳永ゆうきさんは、朝ドラ「カムカム」に出てます。
加古川市では、来週の3月22日に講演があります。土井先生、きっと全国で講演されていて、お忙しいのですね。
帰り道、私が前から行きたかった第二次大戦の戦績である加西市の鶉野飛行場跡にJ友さんが、寄って下さいました。
ここでは戦時中に紫電改のパイロットの訓練が行われていたそうです。若い隊員たちが訓練をして、飛び立っていったのでしょうか・・ 現在、紫電改の模型が置いてあり、私も操縦かんを握らせてもらいましたが、操作室の想像以上の狭さに驚きました。
2度と戦闘機に乗って、誰もが戦いに出ることなど有りませんように。
鶉野飛行場跡(姫路海軍航空隊鶉野飛行場、川西航空機姫路製作所鶉野工場跡)は、第二次世界大戦の戦局が悪化しはじめた頃、優秀なパイロットを養成するため、昭和17年に着工し、昭和18年に完成した旧日本海軍の飛行場跡です。