星野リゾートの代表 星野佳路(よしはる)氏の講演会に来ました。
タイトルは「星野リゾートの組織論」です。
「第46回 山口県商工会議所議員大会」だそう
写真撮影禁止とのこと、
文字でいくばくかをここに。
星野氏のプロフィール
星野温泉旅館の4代目になって、所有&運営が当たり前だった時代に、運用に特化した旅館をスタート
90分の講演で、スライドを112枚作ってこられたらしい♪
気合入ってていいですね
趣味はスキー
(ゴルフはしません)
年間60滑走を目指すので、まず年間スケジュールとして予定を埋め、ほかで仕事されているのだとか。
アルゼンチンでスキーしたり
ニュージーランドでスキーしたり
で、60滑走するのに役立つのが「PC」
どこにいても会議に参加できるし、仕事できる
1991年に、父親から旅館を引き継ぐ。31歳の時
最初、ファミリービジネスで継いだだけで、、
事業継承を前向きにとらえよう、体系的にとらえたいと興味に変わる
アメリカでは、より研究が進んでて、それをもっと日本に持ってきたい。
だって、最先端の一流企業を伸ばすのは大変
でも、オレ流で来ているファミリービジネスを体系化し、打ち上げを伸ばせれば、、日本経済をけん引できるはず!!
との力強い話に引き込まれます。
きました、長門湯本の話
今年、長門湯本に、星野リゾートの「界」が進出されます
儲かっている温泉街は、なかなか意見の一致が難しいので、
今回、長門湯本の話が具体的に進みだしたのは、、驚くべきこと
・市長のリーダーシップ
・ちょうど、若い世代に世代交代で戻ってきていて
「変わっていこう」とのエネルギーがある
・温泉地として、ボトムに落ちていて、
「変わらなきゃ」という危機感がある
これらが相まっていること。
やってみないと成功するかはわからないけど
コトがスタートしていること!!
ってな話に、ふむふむとその気になります。
観光立国の軸は何だったっけ???
そこから意識しなおすことも大切
観光産業が地方に根付き
新たな雇用を生み、投資を呼び込む循環こそ
インバウンドの伸びがすごいけど、旅行消費額のマーケットを見ると、
2018年で26兆円、うち訪日外国人は4.5億 ※観光庁「旅行・観光消費動向調査」より
8割強が日本人による日本旅行による消費
メインは、70代の方(団塊の世代)。20代の旅行率は下がっている
かつ、旅行消費額は2017年⇒2018年に下がっている。。という危機感が大切
抵抗感強くて、あと10年くらいは言い続ける必要はあるだろうけど
地方こそシェアリングエコノミーを導入して「便利」な地方を実現してしまえばいと思う
⇒これは、聞くになるほどと思います。
でも、、なかなか難しいだろうなとも
地方が合理性で動くとは思えず
将来像を描くときに大事なのは、社員・構成員に「夢を抱かせることができるか」
「なれたらすごいよね」ってわくわくするようなゴール!!それがビジョン!!
星野さんは31才、アメリカ帰りで旅館を継いで、ビジョンを掲げたところ
「若殿のご乱心」とうわさされたとかwww
ビジョン設定の良さは、取捨選択できること
儲かっても、これはしないとか、
あそこにたどり着くために、リスクは大きいけどやらんといかん
みたいな決断につながる
☆夢のある会社の将来像を考えてみて
次にやるのは「共感できるコンセプトの設定」
誰が、私たちにとって大切な顧客なのか
こういうお客さんに来てほしい、こういうことで喜んでもらえたら嬉しい、というものをはっきりさせる
旅館で一番嫌われるのは「酔っぱらい」
☆大切なのは「既存顧客調査」。なぜ、人気ないのにここに来たの???そこからわかる「ニーズ」「強み」
市場調査しても、ありきたりのことしか出ない
☆フラットに言い合えること
「誰の意見よりも、どんな意見が重視される」か
スタッフへの、モチベーション調査をしてて
気付いたのは
モチベーション上がるのは「上司に褒められて嬉しいってより、顧客に褒められて嬉しい」ってところ
しかし、日本人客は口頭でなかなかほめてくれない
よって「顧客満足度調査」を開始
自ら、チェックしに行く仕組みを作っているそう
⇒これ凄いなあと思います。
お客様の不満ばかり、共有され、犯人探しがされる傾向があるけど、、そっちじゃないように心掛けているって。
すごいなあと
あ、在宅勤務制度を導入している。。
「それぞれのライフステージに合わせた勤務体系の選択」だとか
面白いのが「残業時間希望制度」
⇒自分の好みの時間働くのが、満足度を高める
月20時間がいい人もいれば
車買いたいから、月80時間働きたいという人もいるので、
希望を聞いて、それに合わせtシフトを組むことにしたそう
管理職は、立候補した中かからしか選ばない
⇒立候補した中から、選ばれるのは3割ほど
うち半分は女性
☆☆☆自由度を上げて、今持っている能力を出してもらうことに注力
(本人を育成する、というのは放棄。伸ばしたいなら自分で伸ばせ、と)
星野さん、自らtwitterアカウントを共有してくれた。
プロフィールがいい感じです。
星野リゾートでスタッフとともに奮闘中。スキー年間60日滑走が目標。固定のオフィスやデスクはなく、アシスタント1名とともに全国を巡業しています。
当たり前に、リモートワークされている。
すごいことですね
追記:
質疑応答
どう長門湯本の人材を確保する?
⇒辞めていく数を減らすことを減らすべく、すべて正社員で
ちゃんと給与を出します
現地採用もするけど、基本「界」シリーズの正社員で回す
最初は全員を送り込む
今、年間600人が新卒採用されている。
マルチタスクスタッフ育成&出社している間は絶え間なく働く
普通なら、100人当たらくところを例えば60人で回すハイレベルなサービス提供できるようにする
調理人の維持管理は?
⇒御幣があるかもだけど、調理を独自のものにせず「だれでもできる」スキルに落とし込む
ホテル業では、調理人は「治外法権」としているけど、
誰もが学びうるスキルとして分解することが大切だと思う
星野リゾートの社員は全員カニをさばくことができる。
調理人のスキルは「メニューの考案」が肝
地域の方々とのコミュニケーション。あるものを業者から買うだけではダメ
ほおおおおおお
面白い
なんて目からうろこなお話だろうか
感動。そして、こういう場をご用意くださった長門市の商工会議所スタッフはじめ、皆様
本当にありがとうございました。
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