私の名前は、ぎん。
ニックネームは『ぎんぞう』。
ここ『はり灸ながつづき』の第二アニマルセラピスト。(もちろん院長脳内のみ認定)
ご主人はどうやら2文字の名前に ~ぞう と
付けるのが好きらしい。
私より先に住んでる猫も えん という名前で
えんぞう と呼ばれている。
私は、今年の4月、ひと足先に虹の橋へと旅立った。
本当はもう少しここにいるつもりだったが、まぁ、それは仕方がない。
今は虹の橋のたもとでのんびりと過ごしている。時々、私を呼ぶ声が聞こえるが、まだ応えられないのが残念だ。
もう少ししたらまたご主人の元に戻る気ではいるが、戻れるかどうかは猫神様しだい。
私かもしれないし、別の猫がご主人の元に行くかも知れない。
ながつづきのご主人の元での13年間はなかなか快適だった。
晩年は謎の病気の私のためにご主人は、シショーという人に漢方薬とやらを作ってもらった。
あんまり美味しくなかったが、これのおかげで予定よりずいぶん長くここにいられたと思う。
私は、ご主人がバイトしていた整体院で保護された。保護される前の記憶はない。
自分は何処でどんな人に飼われなんと呼ばれていたのか、今では少しも思い出せない。
ただご主人がおやつで食べていたどら焼きやかりんとうの匂い、それらをひとくちもらった時、何か思い出せそうな気がした。
さて保護された私は紆余曲折を経て、えん という猫の友達としてはり灸ながつづきのご主人宅に連れてこられた。
まぁ猫に友達が要るのかどうかは疑問であるが。
先住のえんは子猫の時に貰われて来たらしく、他の猫を知らない。
下手すれば自分が猫だということもわかってないかもしれない。
案の定、私との初対面は最悪だった。
私をカタキのごとく睨み付けシャーシャー言われた。猫を知らない猫なのだから仕方がない。
自分の世界で何が起こっているのか、自分によく似たあればなんなのか、パニックを起こしているようだ。
さてどうしたものか(笑)
しかし所詮は外を知らない猫。すぐさま降伏し、私がいることを許した。
だが、一緒にいた13年、よほどのことがない限り、近づくことは許してくれなかった。
私は仲良くしてもかまわなかったのにね。
↑ よほど寒かったのか?珍しいことである(笑)