北海道に唯一ある松前城を見学に行き、その後方の山に、八十八ヶ所巡りのハイキングコースがありました。コースタイムは1時間30分ほどとのことで、歩いてみました。説明によると、「安政6年(1859年)阿吽寺住職、経範法印の首唱で、城下の富永与三兵衛など有志が世話人となり、慶応元年(1865年)に完成したものです。
この霊場には、四国八十八ヶ所の土砂を埋め、その上に石像を安置しております。この山(勝軍山とも言います)には、勝軍地蔵尊や、参詣道の中ほどの急斜面にある「お穴」に安置されている阿弥陀三尊仏にまつわる伝説などがあります。
明治時代から行われている山開き、(現在は5月11日)には、近在から老若男女がたくさん集まり霊山はたいへんな賑わいをみせます。また、最近は春から秋まで絶好のハイキングコース(約1時間30分)として親しまれております。」となっていました。
写真は四十四番目、ちょうど真ん中、昔は堂があったような場所です。そこに数本のイチイの木があったので写真に撮りました。きっと、この道を作ったときに植えたものでしょう。そう考えると樹齢150年ほどでしょうか。
イチイは、サカキやヒサカキの産しない地方でその代用品として使われ、神社によく植えられるそうです。