「週刊新潮」の報道で明らかになった豊田真由子議員のパワハラ問題が大きな話題となったのは、そこで描かれた彼女のキレ方が、とても尋常なものではなかったからだろう。
こうした尋常ではないキレ方や罵り方が揶揄や非難の対象になるのは仕方ない面があるが、一歩引いてその背景を考えると、しばしば別の問題が潜んでいるものである。現状、豊田議員の成育過程については確たる情報は出てきていないが、一般的にこうしたケースは虐待家庭、ないしはそれに近い家庭環境の存在を示唆している。
■相手への罵りが「内面の吐露」に
ミスした秘書にキレて、「このハゲ!」とか「違うだろ!」と相手を罵ったり、暴力を振るったりというのはまだ分かる(それでも相当なものだが)。気になるのは、「私の心を傷つけるな!」「私が受けてる痛みがどれくらいあるか、お前分かるか!」「お前はどれだけ私の心を叩いている!」というセリフだ。単なるミスした相手を叱責する言葉にしては、あまりにも自分の心を吐露した内容になっていないだろうか。
しかも、こうしたセリフを発した後、彼女は一人語りのミュージカル調で呪詛の言葉を垂れ流している。つまるところ、その言葉は相手に聞かれることすら期待していないのだ。この部分、週刊新潮の記事では戯画的に描写されているが、『反省させると犯罪者になります』『凶悪犯罪者こそ更生します』などの著書がある臨床教育学博士の故・岡本茂樹立命館大学教授(1958~2015)の見解に従えば、これは本人の「本当の心の叫び」だった可能性がある。
『凶悪犯罪者こそ更生します』の中で、岡本氏は無期懲役囚・美達大和のケースを・・・・続きはこちら
こうした尋常ではないキレ方や罵り方が揶揄や非難の対象になるのは仕方ない面があるが、一歩引いてその背景を考えると、しばしば別の問題が潜んでいるものである。現状、豊田議員の成育過程については確たる情報は出てきていないが、一般的にこうしたケースは虐待家庭、ないしはそれに近い家庭環境の存在を示唆している。
■相手への罵りが「内面の吐露」に
ミスした秘書にキレて、「このハゲ!」とか「違うだろ!」と相手を罵ったり、暴力を振るったりというのはまだ分かる(それでも相当なものだが)。気になるのは、「私の心を傷つけるな!」「私が受けてる痛みがどれくらいあるか、お前分かるか!」「お前はどれだけ私の心を叩いている!」というセリフだ。単なるミスした相手を叱責する言葉にしては、あまりにも自分の心を吐露した内容になっていないだろうか。
しかも、こうしたセリフを発した後、彼女は一人語りのミュージカル調で呪詛の言葉を垂れ流している。つまるところ、その言葉は相手に聞かれることすら期待していないのだ。この部分、週刊新潮の記事では戯画的に描写されているが、『反省させると犯罪者になります』『凶悪犯罪者こそ更生します』などの著書がある臨床教育学博士の故・岡本茂樹立命館大学教授(1958~2015)の見解に従えば、これは本人の「本当の心の叫び」だった可能性がある。
『凶悪犯罪者こそ更生します』の中で、岡本氏は無期懲役囚・美達大和のケースを・・・・続きはこちら