掃く上にぽつりとえごの花と雨

2015年06月07日 | 俳句
5/12
掃く上にぽつりとえごの花と雨

えごの花雨だれのごととぎれなく

桜よりはかなく落ちるえごの花

真っ直ぐにほつりほつりとえごの花

よべ掃きしえごの花また降り積みぬ

塵取りに三杯となりえごの花


  掃いても掃いても素直に墜ちて来るえごの花も
  もうずいぶん前のような気がします。


5/13
公園に声まだ響く初夏の暮

  日が長くなりました。帰宅時もまだ明るい季節です。


雨のち晴れ凛々しく伸びるトマトかな

  凛々子という名前のトマト、順調に育っています。


泥食むも子育てなれば燕舞ふ



5/14
夕雲雀俳句は好きに作りたし

夕雲雀明日の天気は崩るるや


5/15
万緑の中や背高き黄の花

万緑や今日一日もパソコンに


5/17
ナイターにしばし沈黙するとせむ

  あまりに負けが混むので、もういい!!の心境・・・。


不用意に散歩に出ればふるえけり  ※季語なし


散り初めと同じ散りやうえごの花


5/18
衰へてをらずアイエス薄暑かな

  しばらく動きの無かったアイエス。
  簡単に終わりそうにありません。


心地よき時は過ぎゆく初夏の候


暑さ増す梅雨の入りまで二三週


夏はじめ車両故障の月曜日


短夜や十行ほどの読書かな


5/19
前線の下は台風梅雨兆す


背の高きたんぽぽばかり梅雨催ひ


5/20
夏日とは言へどやさしき風の吹く


5/21
天気図を見てなるほどと五月晴


深刻な句とは縁なし夏燕


修行僧のごとき某社の新社員


小満と云ふは緑の満つるかな


新緑や見慣れた景色懐かしく


5/25
昨日買ひし靴早速履きて梅雨近し


5/26
梅雨前の夏本番の暑さかな


眠れずに眠さ襲ひし暑き朝

眠れぬまま眠さの襲ふ暑き朝


二三句も読めば蛙の目借時


春であり夏でもありて初夏の晩

・・・本日はここまで・・・

2 コメント

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悪女ときりぎりす (GOETHE)
2015-06-08 22:01:22
たまたまですが、この取り合わせ、なんか意味深な感じがします。

後ろから蟷螂の斧悪女かな

間違えました。きりぎりすとかまきりは別物でしたね。


きりぎりすバイオリン引く優しき眼

純白の花に惑ひて五月闇
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悪女 (きりぎりす)
2015-06-08 08:43:57
余裕の燕、青息吐息の竜。ご贔屓の球団の好調さとともに、俳句の方も絶好調ですね。
白く可憐な花、でも実を口に含めばえぐい。男を惑わす魅了的な女性のようでしょうかネ、エゴノキは…
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