今月の句
びいどろのあちらや一夜花の春 支考
【解説】
「元禄戊寅歳旦牒」所収。「戊寅」は十干十二支で、「つちのえ・とら」。元禄十一年(1698)に該当し、この年支考は夏から秋にかけて筑紫行脚を行っている。ちなみに本年令和4年は壬寅(みずのえ・とら)。句意としては、びいどろを玻璃と解するならば、玻璃を隔ててあちらを眺めるように一夜の向こうを見遣ると花の春だとなり、大晦日の視点で詠んだものか。季語は「花の春」で新年。
(以上、獅子吼2022年1月号より転載)
※びいどろ(広辞苑)
①ガラスの異称。室町時代、長崎に渡来したオランダ人が製法を伝えた。玻璃(はり)。
②「ぽぴん」に同じ。近世のガラス製の玩具。
フラスコ型で、長い管状の首の所をくわえて息を出し入れすると、底が「ぽぴん、ぽぴん」と鳴る。
③(長崎県五島地方で)つらら
※歳旦開(さいたんびらき)(角川俳句大歳時記)
正月の吉日に、宗匠が連歌・俳諧の席を設け、門人らと歳旦の句を披露し、歳旦三つ物(みつもの)を興行すること。その当日の句帳を歳旦牒(帳)という。初期は宗匠の手書きであった歳旦牒は、寛永時代(1624~44)後期には印刷するのが一般化し、年頭の板行(はんこう)にあわせて旧年中に作られるようになった。(以下省略)
※歳旦
一月一日の朝。元旦。 ▼「旦」は朝の意
※三つ物(みつもの)
連歌・俳諧で発句・脇句・第三のこと。
獅子門の研究誌「獅子吼」では毎年1月号に門人一同の「新年三つ物俳諧」が掲載されます。
一例として今年の主宰の三つ物をご紹介します。
白檀の香炷く読書始にて
歳徳神も窓に立ちたり
宇宙船地球号こそユートピア
※炷く(たく)
※歳徳神(としとくじん)
年が明けるとやって来るとされる。その年の恵方をつかさどる神として、その方角に祀られる。
としとくさん。(新年の季語)
びいどろのあちらや一夜花の春 支考
【解説】
「元禄戊寅歳旦牒」所収。「戊寅」は十干十二支で、「つちのえ・とら」。元禄十一年(1698)に該当し、この年支考は夏から秋にかけて筑紫行脚を行っている。ちなみに本年令和4年は壬寅(みずのえ・とら)。句意としては、びいどろを玻璃と解するならば、玻璃を隔ててあちらを眺めるように一夜の向こうを見遣ると花の春だとなり、大晦日の視点で詠んだものか。季語は「花の春」で新年。
(以上、獅子吼2022年1月号より転載)
※びいどろ(広辞苑)
①ガラスの異称。室町時代、長崎に渡来したオランダ人が製法を伝えた。玻璃(はり)。
②「ぽぴん」に同じ。近世のガラス製の玩具。
フラスコ型で、長い管状の首の所をくわえて息を出し入れすると、底が「ぽぴん、ぽぴん」と鳴る。
③(長崎県五島地方で)つらら
※歳旦開(さいたんびらき)(角川俳句大歳時記)
正月の吉日に、宗匠が連歌・俳諧の席を設け、門人らと歳旦の句を披露し、歳旦三つ物(みつもの)を興行すること。その当日の句帳を歳旦牒(帳)という。初期は宗匠の手書きであった歳旦牒は、寛永時代(1624~44)後期には印刷するのが一般化し、年頭の板行(はんこう)にあわせて旧年中に作られるようになった。(以下省略)
※歳旦
一月一日の朝。元旦。 ▼「旦」は朝の意
※三つ物(みつもの)
連歌・俳諧で発句・脇句・第三のこと。
獅子門の研究誌「獅子吼」では毎年1月号に門人一同の「新年三つ物俳諧」が掲載されます。
一例として今年の主宰の三つ物をご紹介します。
白檀の香炷く読書始にて
歳徳神も窓に立ちたり
宇宙船地球号こそユートピア
※炷く(たく)
※歳徳神(としとくじん)
年が明けるとやって来るとされる。その年の恵方をつかさどる神として、その方角に祀られる。
としとくさん。(新年の季語)
今年もよい年に・・・
三が日は毎晩お屠蘇とビールをやってました。
お正月らしくてよかったです。
今日は夕食で七草がゆを頂きました。
これで少しけじめがついた感じです。
一年元気に過ごしましょう。