岩波ブックレットシリーズの中にある「年表 昭和史」。
1ページ1年で、昭和元年から64年(=平成元年)までをコンパクトにまとめている。
だいぶ前に買った本だが、最近パラパラと読んでいる。
なぜかというと、「退廃姉妹」を読んだ後、
昭和天皇の時代、昭和天皇という人に興味を感じて、立て続けにいろんな本を読み漁った。
どうしても知識が曖昧でバラバラなので、時々「年表 昭和史」で確認している。
先ず「畏るべき昭和天皇」松本健一。
図書館で借り、読了する自信はなかったが、結構引き込まれて面白く読み、
その後、靖国神社の合祀問題というのにも関心が湧き、
上坂冬子の「戦争を知らない人のための靖国問題」を読んだ。
A級戦犯合祀を中国からとやかく言われる筋合いはない、
戦犯裁判そのものが不当な裁判であるという見方を知る。
その後、本屋で衝動的に渡部昇一「渡部昇一の昭和史(正)」を読み始めたところ、
これまた面白く、後ろめたさを常に感じる日本の歴史観を否定して、
あの戦争で日本は悪くない、アメリカが悪かったのだという歴史観を、
麻薬をあおるように飲み込んでしまった。そうだったのかー・・・、という感じ。
ここまできたら、もっといろんな本を読み尽くそうと思い、
(実際に読みつくす事は到底不可能だが)
伊藤桂一「若き世代に語る日中戦争」(文春新書)を買って読み始めた。
作家である筆者自身の中国での戦争体験を若いインタビュアーに語る、
読みやすい対談形式の新書だが、これはまだ途中読みになっている。
次に図書館に行って目に付いた、半藤一利「ソ連が満州に侵攻した夏」。
広島に原爆が落とされ、ポツダム宣言を日本が受け入れるや、
満州国境の極東ソ連軍が満州国に攻め入って来る様子とその前後を描いている。
なかなか難しい本でまだ半分ぐらいのところだが、
軍部の動き(大本営と関東軍の方針の食い違い)、政府の状況、連合国の思惑、
ナチスドイツを降したスターリンの野望についてなど、
歴史として読むのは興味深いが、不幸な運命にさらされる多数の日本人・中国人・・・。
そうこうしているうちに、本屋で目にとめたのは、
佐藤優「世界認識のための情報術」。
外務省勤務で長くモスクワ駐在を勤めた著者が、
最近どうも注目されている論客らしいのだが、もともと神学を専攻した人で、
小難しいのだが、現代の世界情勢を分析して、読んでいて惹かれるものがある。
そんなこんなの読書の中で、
今まであまり勉強してこなかった昭和史、それに続く現代の平成を知ろうと思うと、
やはり明治維新に遡って日本の近代化の流れをきちんと勉強しておく必要がある。
最近はつくづくそんなことを思っているので、
うまく整理は出来ないながらも、沢山読んでみたいと思っている。
つい最近の航空幕僚長の歴史認識問題がどうして起きたのか、
ちょうどこれらの読書をしている最中に起きた問題で、
朝日新聞の特集記事が大変興味深かった。
その時々の歴史の流れの中で、戦争や革命を始め大きな事件が起こっている。
その都合のいいところだけをかいつまんで、自己愛的な歴史認識に固まっていては、
現代の世界情勢を的確に眺めてゆく視点は生まれない。
戦前の日本が進路を誤ったことも事実、東京裁判に問題があったことも事実、
アメリカの時々の戦略、ソビエトからロシアに変化しても変化していないもの。
いろんな史実や、考え方をじっくり勉強しながら、現代情勢を見る目を養っていきたい。
※「畏るべき昭和天皇」 松本健一
超越した昭和天皇の畏るべき存在感に着目した本です。
即位後、周りが神と持ち上げる中、
冷静に人間天皇に根差した視点を失わなかった昭和天皇の御心境を丹念に綴った物語。
※上坂冬子の「戦争を知らない人のための靖国問題」
靖国について知らない者が靖国参拝の是非を語ることはできないし、
アンケートなどを質問するのが間違っていると作者は語る。
靖国神社というものの成立過程、日本人がそれに対して持っていた思い、
そして子孫もいない戦死者がそこに祭られているという事実、
そういった光も闇も高揚も悲しみも全部知ったうえで、靖国を語るべき。
※「渡部昇一の昭和史(正)」
序章 さらば、亡国史観―東京裁判が抹殺した「日本の言い分」
第1章 近代日本「奇跡」の源泉―かくして日本の独立は保たれた
第2章 日清・日露戦争の世界史的意義―「祖国防衛戦争」の真実
第3章 なぜ「太平洋戦争」に至ったか―浮上した両翼の「社会主義」思想
第4章 東京裁判史観の大いなる罪―歪曲された史実、日本の誤謬
※伊藤桂一「若き世代に語る日中戦争」
日中戦争に七年間一兵卒として中国で戦い、
戦後は多くの戦記小説を手がけてきた直木賞作家が、
次代のために改めて日中戦争の真実を語る。
※半藤一利「ソ連が満州に侵攻した夏」
1945年8月9日、ソ連は当時まだ有効だった日ソ中立条約を破って、満州に侵攻した。
そして侵攻した先々で、子供や老人を含む多くの日本の民間人を無差別に殺戮したのであった。
参謀本部は南方作戦と本土決戦のため関東軍を捨てた。
関東軍はそれならばと居留民と開拓団を見捨てたのである
※佐藤優「世界認識のための情報術」
靖国問題、機密費、琉球処分、プーチン流イデオロギー、北朝鮮核実験…。
30のキーワードを手がかりに、著者のみがなしうる思索と驚異的な情報術によって、
日本と世界のもっともリアルな姿を提示する。
1ページ1年で、昭和元年から64年(=平成元年)までをコンパクトにまとめている。
だいぶ前に買った本だが、最近パラパラと読んでいる。
なぜかというと、「退廃姉妹」を読んだ後、
昭和天皇の時代、昭和天皇という人に興味を感じて、立て続けにいろんな本を読み漁った。
どうしても知識が曖昧でバラバラなので、時々「年表 昭和史」で確認している。
先ず「畏るべき昭和天皇」松本健一。
図書館で借り、読了する自信はなかったが、結構引き込まれて面白く読み、
その後、靖国神社の合祀問題というのにも関心が湧き、
上坂冬子の「戦争を知らない人のための靖国問題」を読んだ。
A級戦犯合祀を中国からとやかく言われる筋合いはない、
戦犯裁判そのものが不当な裁判であるという見方を知る。
その後、本屋で衝動的に渡部昇一「渡部昇一の昭和史(正)」を読み始めたところ、
これまた面白く、後ろめたさを常に感じる日本の歴史観を否定して、
あの戦争で日本は悪くない、アメリカが悪かったのだという歴史観を、
麻薬をあおるように飲み込んでしまった。そうだったのかー・・・、という感じ。
ここまできたら、もっといろんな本を読み尽くそうと思い、
(実際に読みつくす事は到底不可能だが)
伊藤桂一「若き世代に語る日中戦争」(文春新書)を買って読み始めた。
作家である筆者自身の中国での戦争体験を若いインタビュアーに語る、
読みやすい対談形式の新書だが、これはまだ途中読みになっている。
次に図書館に行って目に付いた、半藤一利「ソ連が満州に侵攻した夏」。
広島に原爆が落とされ、ポツダム宣言を日本が受け入れるや、
満州国境の極東ソ連軍が満州国に攻め入って来る様子とその前後を描いている。
なかなか難しい本でまだ半分ぐらいのところだが、
軍部の動き(大本営と関東軍の方針の食い違い)、政府の状況、連合国の思惑、
ナチスドイツを降したスターリンの野望についてなど、
歴史として読むのは興味深いが、不幸な運命にさらされる多数の日本人・中国人・・・。
そうこうしているうちに、本屋で目にとめたのは、
佐藤優「世界認識のための情報術」。
外務省勤務で長くモスクワ駐在を勤めた著者が、
最近どうも注目されている論客らしいのだが、もともと神学を専攻した人で、
小難しいのだが、現代の世界情勢を分析して、読んでいて惹かれるものがある。
そんなこんなの読書の中で、
今まであまり勉強してこなかった昭和史、それに続く現代の平成を知ろうと思うと、
やはり明治維新に遡って日本の近代化の流れをきちんと勉強しておく必要がある。
最近はつくづくそんなことを思っているので、
うまく整理は出来ないながらも、沢山読んでみたいと思っている。
つい最近の航空幕僚長の歴史認識問題がどうして起きたのか、
ちょうどこれらの読書をしている最中に起きた問題で、
朝日新聞の特集記事が大変興味深かった。
その時々の歴史の流れの中で、戦争や革命を始め大きな事件が起こっている。
その都合のいいところだけをかいつまんで、自己愛的な歴史認識に固まっていては、
現代の世界情勢を的確に眺めてゆく視点は生まれない。
戦前の日本が進路を誤ったことも事実、東京裁判に問題があったことも事実、
アメリカの時々の戦略、ソビエトからロシアに変化しても変化していないもの。
いろんな史実や、考え方をじっくり勉強しながら、現代情勢を見る目を養っていきたい。
※「畏るべき昭和天皇」 松本健一
超越した昭和天皇の畏るべき存在感に着目した本です。
即位後、周りが神と持ち上げる中、
冷静に人間天皇に根差した視点を失わなかった昭和天皇の御心境を丹念に綴った物語。
※上坂冬子の「戦争を知らない人のための靖国問題」
靖国について知らない者が靖国参拝の是非を語ることはできないし、
アンケートなどを質問するのが間違っていると作者は語る。
靖国神社というものの成立過程、日本人がそれに対して持っていた思い、
そして子孫もいない戦死者がそこに祭られているという事実、
そういった光も闇も高揚も悲しみも全部知ったうえで、靖国を語るべき。
※「渡部昇一の昭和史(正)」
序章 さらば、亡国史観―東京裁判が抹殺した「日本の言い分」
第1章 近代日本「奇跡」の源泉―かくして日本の独立は保たれた
第2章 日清・日露戦争の世界史的意義―「祖国防衛戦争」の真実
第3章 なぜ「太平洋戦争」に至ったか―浮上した両翼の「社会主義」思想
第4章 東京裁判史観の大いなる罪―歪曲された史実、日本の誤謬
※伊藤桂一「若き世代に語る日中戦争」
日中戦争に七年間一兵卒として中国で戦い、
戦後は多くの戦記小説を手がけてきた直木賞作家が、
次代のために改めて日中戦争の真実を語る。
※半藤一利「ソ連が満州に侵攻した夏」
1945年8月9日、ソ連は当時まだ有効だった日ソ中立条約を破って、満州に侵攻した。
そして侵攻した先々で、子供や老人を含む多くの日本の民間人を無差別に殺戮したのであった。
参謀本部は南方作戦と本土決戦のため関東軍を捨てた。
関東軍はそれならばと居留民と開拓団を見捨てたのである
※佐藤優「世界認識のための情報術」
靖国問題、機密費、琉球処分、プーチン流イデオロギー、北朝鮮核実験…。
30のキーワードを手がかりに、著者のみがなしうる思索と驚異的な情報術によって、
日本と世界のもっともリアルな姿を提示する。
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