4月に武漢に赴任して早くも5ヶ月目。
いろいろな人といろいろな話を聞く機会があったのですが
ボクが意外だと思ったことについてちょっと触れたいと思います。
それは中国で売れている「電気自動車」。
残念ながら中国国内で日本車の売れ行きはとても悲惨な状況です。
一方で売れているのはご存じBYDをはじめとした中国メーカーの電気自動車。
なぜ中国の電気自動車がよく売れるのかという話になったのですが
その理由は・・・
『格好が良くて、装備が充実した車が、(ガソリン車と比べて)安く買えるから』
この一択らしいです。
◆こんなタクシーに乗ったこともあります
若年世代ほどこの傾向が強いとのこと。
たしかに電気自動車はかっこいいんですよ。
WEBで見るのと実車を実際に見たり乗ってみたりとでは印象が全然違います。
フロントの大きなディスプレイや内装のさまざまな豪華さ、
運転する人、同乗する人が満足するような造りにもなっています。
ガソリン車と電気自動車の大きな違いは「エンジンを搭載しているかいないか」。
エンジンを使わないことでガソリン車には無い内装の豪華さを付け加えても
ガソリン車よりはるかに安い価格で作れてしまう。
エンジンの価格ってそんなにも高いのでしょうか。
(ボクは車のエンジンだけを買ったことも、価格を聞いたこともないのでわからないです)
中国国内で売れている電気自動車の弱点としては、
バッテリーの原因で火災が起きることで命を落とす人も後が絶えないらしいです。
バッテリー火災が起きるとあっという間に車内に煙が充満して逃げることができないのだそう。
まず助からないそうです。
それでも、電気自動車は売れるんですね。
『かっこ良くて豪華な装備で安いから』
・・・このへんは80年代、90年代の日本と一緒だなと感じました。
ところでボクは日本に住んでいるときに電気自動車を購入する選択肢はまったくありませんでした。
価格は高いし(税制優遇で少し安くなるけれど)、販売車種は少ないし、
気温の低い冬場の雪道で大渋滞でも起きたら走行すらできず放置することになってしまう危険性があります。
そのうえ市街地でもバッテリーの充電スタンドはまずありません。
そのような環境ですからハイブリッド車の一択でした。
日本と中国の環境の違い。
そこに住んでいる人々の考え方の違い。
国が変わって環境や人の考えが違うことで
まったく違う結果になるんですね。
中国人から聞いた生々しいお話でした。
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