小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

(7/22選句締切)第338回小麦句会投句一覧

2016年07月16日 22時13分22秒 | 15日句会

こんばんは。

明日は祇園祭。

昨年は台風の祇園祭に行ってきました。

今年はどんななのでしょう。

 

兼題:浮

浮いて来い人は本来無一物 

首都暑しつかみ切れない浮動票  

値踏み後浮かれ揺れ交う投網舟  

なつやかた世から浮遊せる私  

老い易く学成り難し浮いてこい  

ほーたるの浮世をまぶすフレンチトースト      

誘蛾灯浮気の虫のじゅうとなり    

柿の花浮く捨て甕の溜まり水  

蘭鋳の浮力せはしく浮いて来し   

寄れば去る硝子の浮標遠花火   

夏の海島浮き上がる雲の上  

開票了金魚とりどり浮かびくる  

浮草の様な人生続きをり  

ものわすれひともわすれて浮いてこい  

頓挫して浮くに浮けない浮人形   

浮草や街に咎あるフラメンコ    

浮上して口にナイフや雲の峰  

輝きて蓮の浮き葉を越ゆる波  

露天湯の浮力やわらか星祭  

サンドレス入れて浮き立つ旅心  

浮いてこい砂浜に並べ波攫ひ    

波頭白き浮世絵明易し  

 

テーマ:遠い

オレンジの夏帽遠目の見へ隠れ    

しわ伸ばす母に似てきた日焼けの手   

白南風や異国の突端見える丘  

永六輔逝く昭和の声の遠ざかる   

遠くへ行きたい永六輔が彦星に  

遠雷や遠慮しがちな母の文  

空梅雨やリオのメダルを皮算用  

遠花火転校生のラブレター   

古本のなかのリスボン糸とんぼ       

遠雷に追われ足早下山する  

三世代前は子の丈泰山木  

時空越え独り分け入る青き山  

酒を煮る炎小さく夜の底   

遠く初恋虹に遺骨掃く音 

掻き分くる海月の群れの遠ざかる 

葬の席のみの親戚梅雨満月   

遠くからカンチュウハイの怨念が  

天井の木目イケメン昼寝覚め  

富士よりも高き峠でアイスクリン   

遠雷や腸断面の夕焼色  

盆用意遠い記憶の人が佇つ  

箒星ひとつ流して縫う浴衣      

 

雑詠

老鶯の由緒正しく真つ四角  

夕立や泡立つ街を映すビル      

ちちははよほたるになってきておくれ 

氷菓食べ寝入るポーズを見抜かれる  

箱庭の大河に不沈空母かな 

もてあます微熱の体梅雨の月     

沈下橋日傘に隠れ往く女  

まな板の窪みが深いさるすべり       

少しずつ足跡を消し夏渚  

しばらくをミストシャワーの霧の下   

手花火の火薬の匂ふ子の寝顔  

紫蘇の葉の手摘み男厨カツを揚げ  

あめんぼに表面張力あるを見る  

掛け合ひの楽しき八百屋西瓜買ふ  

夏空やペデキュアの押す乳母車  

英国の黴が広がるヨーロッパ  

羽化の翅乾かす気息黒揚羽  

案山子負う六文銭の旗印  

ラーメンに汗と食い気が増幅す  

なまめかしきは浮世絵のいうれいか  

イカ釣りやたしかイカした槍遣い 

海に向く青水無月の風見鶏 

 

★★★

 

選句数(今回も6句選です。)

特選◎1句

並選〇5句

 

コメントをお忘れなく。

もちろん選外の句で気になる句がありましたら、コメントしてください。

 

まきえっとあてメールで投句してください。

makietto@nifty.com

 

締切:7月22日(金)24時

 

↓選句前に再度確認しましょう。

☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください



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