小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第413回小麦句会投句一覧(9月22日選句締切)

2019年09月16日 16時51分24秒 | 15日句会
お待たせいたしました。
何事もなく過ごせておりますでしょうか?
選句をお願いいたします。
 
兼題:分
「二分隊前へ」匍匐の芋畑 
五分五分の構えで睨む秋の蝿 
秋刀魚焼く分相応に満ち足りて
迷走の社旗はためきて野分晴  
観月や竹割り分けたやつ原価
分去れの碑文に月草戦ぎしか
文明の夢薙ぎ倒す野分後
分け入ってみれば山頭火に会う良夜 
分度器で測る紺空秋の昼  
涼新た分断されし相関図
野分晴ひのきの匂う蛇抜谷 
草の花叔母の小さき形見分け  
分校の廃校久し蕎麦の花 
幾つもに道分かれたり迢空忌 
肩で押す分厚き扉望の月 
涼新た朝に分度器持たぬ我  
天高し老いてもありぬ分岐点          
大分で生まれ飛蝗にこぼす愚痴      
ピルケースに分けし錠剤小鳥来る 
漫画本並びし床屋野分過ぐ  
 
テーマ:長
長いのは鳴かぬ蚯蚓と鳴く蚯蚓 
秋の雨記帳の音がまだつづく 
棒立ちで過ごす一日鉦叩 
稲穂揺れ隙間だらけの時刻表      
宇宙から長城ながめ天の川
長き夜の行軍銃の影を踏む 
夏の果て堀に垂らした鰻針 
七夕に銀河へ遠出六丁目    
秋暑し水場にのびる象の鼻 
長き夜や適わぬ時を追い求む
新さんま載せて弾みし台秤  
戦死者のセピアの遺影雁渡                 
台風の殿が撃つ高梯子  
大還暦鹿しか仕切れん会だ 
長き夜の長き手紙の結語かな   
灯り無き夜の長さや安房上総   
肥料屋は鰻の寝床昼の虫                
病床に風の声聴く夜長かな 
梨を剥く母の歳月終わりなき        
長き夜を十万億土追いかけて   
 
雑詠
かたことの日本語秋刀魚焼く煙  
花野へと今日二台目の救急車  
眼帯のをんな一人のをどりかな   
靴下を脱ぐ雲間より望の月  
さざなみを刻みし風や夕化粧  
効ありやレモンの輪切り顔に乗せ
告げ口はこおろぎだった風の村        
初秋刀魚七九八といふ値札 
床の絵馬蓼の穂の出た前のこと 
西友の前にお神酒所秋高し  
草の穂の斃れ戦の幾星霜 
大畝と小畝の大地蚊の名残  
煩悩のままなる暮し赤のまま 
分断の続く地球や月今宵    
したたかや風に抗う葛の花 
本籍は駅舎軒下帰燕かな                  
毎年の宿敵のあり草相撲               
無花果の中や小人の火を燃やす 
露の世や壁に向かいて結跏趺坐   
瞑りても見ゆる面影今日の月   
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
9月22日(日)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com


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