小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第537回小麦句会結果発表

2024年11月23日 15時28分34秒 | 小麦句会への参加方法
暑くて延び延びになっていた同期会。2年ぶりなので若干年を取ったかも。
また元気で会えるのを楽しみに。さてさて年末に備えて体調を整えなくっちゃ。


兼題:眠
眠る子は起こさぬやうに浮寝鳥  幹夫

裾野にはファミマとセブン山眠る  楊子

〇(カンナ)取り合わせが良いと思います。
〇(あき子)日本中に広がる景色。「裾野には」と始まる明るさに品位を感じました。
〇(ちせい)ライバル店の存在が山を眠らせたのかもしれません。
△(卯平)更にローソンがあれば「山笑ふ」だろうか。

三分の一は睡眠蒲団干す  泉
○(幹夫)同感。否、最近は二分の一か?毎日のお蒲団に感謝。
○(藤三彩)朝寝、昼寝、深夜寝と老いると時間を寝ることに。
◯(吾郎)人生は眠ることと見つけたり、当然心地よく
○(餡子)8時間睡眠とすると、その通りですね。ふかふかの蒲団は天国。よく干した蒲団に寝るとき、母が「あ~あ極楽極楽!」と言ってたのを思い出しました。

呑み鉄の窓は小春日眠り猫  瞳人
○(泉)のんびりした鉄道の旅ですね。
○(アダー女)撮り鉄や乗り鉄はよく聞きますが、呑み鉄とは!ありえますね。ビール呑みつつ車外の風景を楽しむ。良いですねえ。春先を思わせる陽気の中、車窓の景色を眺めながら呑み鉄君はこの上ない上機嫌。良い心持ちは、やがてうたた寝から眠り猫のような状態に。長閑な秋の一日。

冬陽浴びきりんの眠る政令市  宙虫

Windows10サポート終了山眠る  カンナ

〇(あき子)なぜ、サポート終了が山眠ると響き合うのか。よく働いてくれたなあというような感慨かもしれません。

十時間眠りに徹し碇星  藤三彩

眠剤が程よく効いて雪女郎  アダー女

△(卯平)けして悪くない。中七「程よく効いて」をどう鑑賞するか。この措辞が雪女郎である詠み手の景を導くかどうか。一読して雪女郎である詠み手が段々と眠りの中に溶け込んでいく景と鑑賞。それはそれとして悪くない。ただ中七「て」に共感し、この「て」にキレを感じるかどうか。最近このような「て」を使った句は珍しくない。しかし、「~が」「~して」「(雪女郎)になった」と言う散文的展開で句全体の緩みは隠せないだろう。「眠剤(睡眠薬の事か。例句は幾つか散在するが、果たしてどうか)」と雪女郎の句材構成は魅力的。

眠たいな微熱狐火泣いた胸  吾郎
○(泉)見事な回文俳句だと思います。
○(餡子)一晩中、狐火とお付き合いしたのでしょうか。切ない句です。
○(仙翁)狐火がいいですね。おもしろい良い回文ですね。
◎(宙虫)震えるような胸の内が見える。緊張の日々の終わりがあるのかな?
◎(まきえっと)狐火が何ともせつない。

銀漢や店長眠るデスクチェア  卯平
○(餡子)24時間営業のコンビニの真夜の様子?

小春日の窓辺に眠る一炊の夢  仙翁

露座仏の鳩尾顕わ山眠る  珠子
  
〇(めたもん)露座仏の鳩尾に焦点が絞られた後の大景の眠る山。対比が効いています。
◯(道人)こういう句の鳩尾には弱い。
○(宙虫)冬の一日。小さな温もりを感じる。
◯ (アゼリア)荒涼とした景色が浮かんできました。

天狼や仮面をつけたまま眠る  あき子
◎(あちゃこ)今日の仮面はどんな仮面?想像が膨らみます。皆沢山の仮面を持っているはず。哀しみの仮面でなければいいのですが。
〇(楊子)青白い星と仮面がゾッとする詩の言葉となっている。
〇(珠子)私にもそういうコトがあった・・・ような気がします。
〇(仙翁)仮面を寝てまでつけるのは厳しいですね。
◎(道人)確かに人は寝ている時も現の世界から逃れられないのかも知れない。シリウスの冷たい眼差しがそういう人間を天から見つめているかのようだ。
○(宙虫)現代人は仮面をはずすタイミングがないのかも。

三つ星の岩波文庫山眠る  道人
〇(カンナ)取り合わせが良いと思います。
◯(吾郎)ゆっくり文庫本でも読む旅が素敵
◯ (アゼリア)岩波文庫、懐かしいです。
〇(ちせい)句作者も山と一緒に眠ってしまったのかもしれません。
△(卯平)三つ星はAmazonの評価か、それとも岩波文庫に付いていた定価の星の事かが不明。山眠るから前者は評価が低いとも読めるし、後者は星が付いていた過去の岩波文庫の事か。句材は面白いがこの先が欲しい。

冬うらら私を映す麒麟の眼  あちゃこ
◎(アダー女)見上げる麒麟の優しく大きな澄んだ瞳に見上げる自分の姿が映っている。眼の付け所がユニークでかつ長閑な楽しい冬の一句だと思います。
○(宙虫)牛馬の目について、同様な句を多く見たが麒麟は珍しい。
◯ (アゼリア)麒麟のつぶらな瞳が浮かんできます。

山眠る言っちゃいけない事溜めて  めたもん

冬の虹眠れる森の美女かとも  春生

定位置に猫と仮眠の勤労感謝の日  アゼリア

◎(卯平)例えばデスクワークにうつ伏せになって仮眠をとっているテレワークの企業戦士。その横に猫が居る勤労感謝の日。景が見えて現代的な句。迷わず特選。

冬眠の蜥蜴は知らず庭の鉢  ちせい

冬眠に入る子午線の通る村  餡子

○(アダー女)もう30年以上前に木下順二のシナリオで「子午線の祀り」という芝居を観、あの引き込まれるような不思議な雰囲気の平家物語に魅せられた。ふとそれを思いだし、この句を何度も読み直した。一般に日本の子午線が通る場所と言えば、明石。あまり難しく考えない方が良いのか?それとも作者はなにか子午線にこだわって感じて欲しいものがあるのか?

眠剤の効き目とろとろ冬ぬくし  アネモネ

横笛の消えゆく音色山眠る  まきえっと

〇(めたもん)「横笛の音色」と「山」、「消えゆく」と「眠る」が呼応し、詩的な雰囲気がいいですね。


テーマ:色
アトリエの三角屋根や黄落期  道人
○(泉)「三角屋根」が良いと思います。
○(幹夫)色彩佳く素敵な景だ。
○(藤三彩)アトリエの窓は北向けに作られる。三角屋根が遮光するのだろう
○(卯平)良くある景。黄落期はなるほどとは思う。

色の無き神立風を食べてみる  ちせい
〇(めたもん)ナンセンスなのに格調が高いところが魅力。以前「なにそれ?おいしいの?」っていうのが流行りましたね。 

かりんの実有色人種というくくり  宙虫
◎(泉)根深い問題を抱えた俳句だと思います。
○(あちゃこ)少し理屈っぽいのですが、思いが垣間みられます。カラードは最強だ。
○(餡子)何にでも括りがある。個性があるはずなのですが括りたくなります。季語の斡旋が良いですね。 
◎(あき子)テーマの「色」からの発想が新鮮。「というくくり」のさり気ない軽さもいい。

冬雲の昏い重力高梯子  珠子   
○(アダー女)庭の手入れか何かで高梯子に登ってみたら冬のどんよりとした雲が更に重くのしかかってくるような気がしたのでしょうか。面白い感性に感心しました。
◯(吾郎)昏い重力に納得
〇(めたもん)上五・中七の「冬雲の昏い重力」がいいですね。日本海の鈍色の雲が想起されます。
○(まきえっと)どんよりとした冬独特さを「重い重力」で表現しています。

しぐるるや大地に還る草の色  あちゃこ
◎(幹夫)山から山へ足早に渡って降る時雨。取り合わせに共感を覚えた。
〇(楊子)濡れてはじめてものみな自らの色に還るのでしょう。
〇(珠子)大地に還るときは大地の色に近づいて、ということでしょう。自然界は偉大。  
〇(あき子)時雨にうたれた草が、その色を大地に還すという冬の景が現れてきました。
◎(仙翁)草は大地に帰る、その通りでしょうね。
○(宙虫)今年みたいに気温が高いと、いつまでも緑の草たち。大地の色を忘れそう。
◎(ちせい)雨や風、昆虫や動物の力を借りているのかもしれませんが、草の「色」が大地に帰ると言う発想に惹かれました。
○(まきえっと)詩的なのに、すみません。自分の家の庭がこんな状態です。

谷底に木霊を置いて黄落期  まきえっと

色香ほめ啜つて新蕎麦音でほめ  瞳人

△(卯平)落語を聴いているような感覚。「時蕎麦」をヒントとしたのか。

隠しおる山吹色の歳逝ける  藤三彩

看護士や聖樹の灯り華やげり  春生

口の端に乾くバリユーム火恋し  アネモネ

〇(瞳人)カメラが主流ですけれど
○(卯平)人間ドックを終えた時の景。面白い句。「火恋し」に若干の不安感。そう言えば暫く人間ドックには行っていない。好きな句。

山間の朝焼け重ね秋の色  仙翁

漆黒の埴輪のまなこ冬青空  あき子

○(あちゃこ)まなこの奥の奥に惹かれます。対比が効いています。
〇(楊子)あの深い瞳の奥にあるかもしれない冬青空が実感としてあります。
◯(吾郎)何を見てたんだろう、あの頃。漆黒がふさわしい 
◯(道人)千数百年の世の変遷を見てきた埴輪の眼と透き通るような冬青空とのコラボ。
〇(ちせい)ふとこの句を読んで「冬青草」と言う季語が思い浮かびました。「まなこ」が印象的です。

色葉散る裏返りつつ捩れつつ  楊子
〇(瞳人)芸術的ですね

青空や富士の初冠雪を見て  泉

着下ろしの袖に口紅小六月  卯平

〇(楊子)小粋な詠みで好きです。京都の舞妓さんを想像しました。

冬うらら地図の日本はみんな赤  餡子

薄紅の袱紗に寸志菊日和  アゼリア

〇(楊子)そういう時代もあったような。すでに日本の歴史文化となりました。
◎(藤三彩)何のための寸志かわからないけれど、女性用の袱紗に惹かれる。お茶の会だろうか。
〇(あき子)なんとも美しい言葉が並んでいます。寸志は目上からわたすものだそうで、双方の関係性も見えてきました。

色鳥や外国人が増えた街  カンナ
○(泉)日本でも外国人労働者が増えています。
○(幹夫)川口市のクロド人等、移民による治安悪化が最近問題化している。
△(卯平)中七下五の景が漠然だろう。色鳥で様々な服装の「外国人」が見えては来る。

晩秋や姉の泣き言真っ赤な嘘  アダー女
〇(瞳人)どんなうそかしら
〇(カンナ)中七、下五が面白いです。

葡萄色の汁物洩るし呪い冷え  吾郎

翻り風に色づく柿落葉  幹夫

〇(珠子)中七がいいですね。あの美しい葉の色は北風がつけてくれたのか。納得。

鳴き交わす異国の夜明け白鳥来  めたもん
○(あちゃこ)白鳥の故郷は?異国の水が合うといいですね。独特の鳴き声。
〇(珠子)3000キロ余の旅。命を落とした仲間もいたことでしょう。無事を確かめ合う仲間たち。先月、たくさんの雁(多分)が鉤になり竿になり飛ぶ場面に遭遇しました。
◎ (アゼリア)白鳥にとって日本は異国なのでしょうね。国籍を訪ねたく思います。


雑詠
「切り札」があつさり秋の大戦(いくさ)  瞳人 
○(幹夫)先の衆院選結果。国民人気No.1と言われていたが本当にそうだったのか。味方に後ろから鉄砲を撃つ様な人にリーダーの素質は無い。時事句に1票!

カトレアの睡たり胸の荒れとか  吾郎
◯(道人)恋の悩みの句。回文の独特の言葉選びと破調がその思いを増幅させている。

膨らます折り紙の鶴小六月  まきえっと
○(幹夫)目のつけどころが佳く、「小六月」の季語も適っている。
○(卯平)例えば「膨らます鶴の折り紙小六月」であれば「折り紙」と「小六月」の間に詩を得て特選候補。揚句であれば「鶴」が強調された句になっているのでは。
○(仙翁)折り紙で鶴を久しぶりに折ってみました。

ほんわりとあくびの赤子「ぐりとぐら」  珠子

握る手をしばし違えて一の酉  道人

〇(瞳人)汗ばむから
〇(あき子)一の酉の賑わいのなかを歩く二人、どんな組み合わせなのか想像が膨らみます。手をつなぐから、つなぎ変える瞬間の感情を想像させて新鮮です。
○(まきえっと)混んでいるから手をつないでいたのでしょうか。でもそれが違う人の手。。。。。いろいろ想像します。

落葉、落葉、みんなみんな死んじゃった  カンナ
◎(吾郎)ALL THINGS MUST PASS. R.I.P. HINOSAN
◯ (アゼリア) 折に触れ私も思います。
(選外)(めたもん)口語体、二つもあるリフレインなど。チャレンジしていて印象の強い句です。 

影するり抜けてゆく指冬日向  あちゃこ
〇(カンナ)上手い句だと思います。
◎(餡子)冬日向での日向ぼこの雰囲気がよくでています。何もかもが抜けてゆく最近です。

寒晴や大工斜めに釘を打つ  幹夫
○(泉)何となくユーモラスな俳句だと思います。
◎(楊子)寒晴の空を見上げていたら釘を打ち損ねたというおかしみで読みました。俳句は軽みとおかしみが大事ですから。
○(卯平)寒晴と斜めの関係に共感。例えば上五「秋空や」であれば大工が生きてこないだろう。好きな句の一つ。
◯(道人)「斜めに」の写実がとてもいい。
○(まきえっと)釘を斜めに打つが寒晴と合っていますね。

休園の象舎のゾウに鴨が鳴く  宙虫
○(あちゃこ)鴨の視点が優しい。ゾウの素知らぬ顔も目に浮かびます。中七「に」がいいか、「よ」ぐらいで切るか?
○(藤三彩)休園なのに象舎がわかるところまで来ている多分月曜日。何しに来ているのだろう

見つからぬ言葉を探す冬の蝶  仙翁
◎(珠子)冬蝶は低いところをせかせか飛んでいますので確かに探し物をしているよう。私が失くした言葉も探してくれるでしょうか。
〇(ちせい)シジミチョウと出会い言葉が出て来たのかもしれません。

午後の日に赤く輝く草珊瑚  アネモネ

告知待つ屋根に干したる蒲団かな  卯平 

〇(カンナ)想像が膨らみます。
○(アダー女)告知とは、様々な意味があるでしょうが、ここではどうしても病気の検査結果待ちという感じがします。自分か連れ合いか?せめてふかふかのお布団に寝かせて上げたいという妻の気持ちか・・・どちらにしても不安感が切々と感じられ、何事もなかったという告知を祈らずにいられません。

秋深し仕事は老いを吹き飛ばし  泉
○(藤三彩)庭仕事でもやろうと思うのではあります。

新宿や宙ぶらりんの冬に合う  餡子
○(あちゃこ)どの季節も宙ぶらりんな感じがする昨今。夏はさておき。そして宙ぶらりんの自分自身がそこにいる。
〇(ちせい)小春日和や、小六月な冬に何かを託しているのかもしれません。

早退の子や秋空がずれている  楊子
◎(カンナ)俳句の型の基本を使いながら、現代的な口語俳句の表現が秀逸。
◯(吾郎)ずれている──が深い
○(餡子)どうして早退なのでしょうか?今の子供達の生活環境に疎くなってきていますが、只の腹痛やら発熱などとは違うのでしょう。秋空のずれが意味深です。
◎(めたもん)早退は「何か」があってするもの。「何か」によってずれる秋空。違和感、空虚感、焦燥感が、感覚的に伝わります。
○(まきえっと)「ずれている」が令和的ですね。

地球儀の右に傾ぎて冬に入る  アゼリア
◯(道人)主要国の多くが右傾化して第二次世界大戦前夜のような世相をうまく詠っている。

昼下がり障子に影の柿すだれ  アダー女
〇(瞳人)美味しそうです
○(仙翁)田舎では、そんな景色がよく見えます。
〇(めたもん)懐かしい田舎の景。ゆっくりと時間が過ぎていく秋の昼下がり。なんだかほっとします。

冬うららときをり羽音聞ゆるも  春生
〇(珠子)あたたかな冬日の中。突然の羽音は無粋な鴉?それとも鳩?もしくは、八つ手の花にやってきた虻たちの微かな翅音かもしれません。

封筒に銀杏レンジで銃撃戦  藤三彩
◎(瞳人)ものすごい音でしょうね、レンジが壊されないように
○(アダー女)私も何度も挑戦してみましたが、どうも銃撃戦のあとはなんとか二、三粒は食べられても破裂もしくはカチカチになり、上手くいきません。もっぱら旧態依然と胡麻煎りようの金属の籠の中で弱火でさらさら揺らしてパチパチ数回してきたら火を止めるやり方でやっています。確かに封筒の中は銃撃戦ですね。上手い!
○(仙翁)銀杏の料理の仕方ですね。

味噌煮込み饂飩の袋冬日差し  ちせい

落し物届いた知らせ冬林檎  あき子

○(藤三彩)日本で落とし物の財布が戻ってくることに外国人来訪者は驚いているそうです。
○(宙虫)落とし物は誰の落とし物?どこに届いた?いまひとつつかめないけれど。警察からかな?なぜか冬林檎がいい。
△(卯平)揚句は「山本山」ではないか。例えば「冬林檎届いた知らせの落し物」であれば先ず鑑賞の対象となるだろう。しかし、「落し物」が「冬林檎」と言う答えが露骨ではないか。「届いた知らせ」を活かした句に推敲すれば面白いであろう。ちあきなおみの「喝采」を思い出す。

立冬の猫一瞬に消えて路地  めたもん


☆☆次回をお楽しみ。



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1 コメント

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ご苦労様でした ()
2024-11-25 10:49:22
まきえっとさん、句会当番のお役目ご苦労様でした。今後とも、よろしくお願いいたします。

最近はめっきり寒くなって来ました。こうなると猛暑の夏が懐かしい。衣服を揃えるのも億劫ですが、寒さには勝てません。地球温暖化は本当に進んでいるのかな?
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