電車の中で大学生風の男女がファーストキスについて語り合っていました。先輩らしき男性は相手の女性に好意を持っているようで、付き合い始めるための糸口を探しているような会話の運びが、傍目にも痛々しく甘酸っぱい感じがしてなりません。彼らが告白する日が来るのかを想像しつつ途中の駅で電車を降りました。
そんな若々しい告白がある一方で、愛娘を亡くした悲しみにくれる母親の告白もあります。最近読み終わった『告白』は女性教員の衝撃的な告白で幕を開けます。3組の母子愛とそれを取り囲む自己愛と異性愛が入り交じり、物語はぐるぐると螺旋階段を下りて行くかのように深みにはまっていきます。果たしてどこまでが事実なのか、果たしてどこまでが本心なのか。終わることのないスパイラルこそ母性愛の本質なのでしょうか?
すっきりとした解は提示されないながら、何故か心地良い1冊でした。
そんな若々しい告白がある一方で、愛娘を亡くした悲しみにくれる母親の告白もあります。最近読み終わった『告白』は女性教員の衝撃的な告白で幕を開けます。3組の母子愛とそれを取り囲む自己愛と異性愛が入り交じり、物語はぐるぐると螺旋階段を下りて行くかのように深みにはまっていきます。果たしてどこまでが事実なのか、果たしてどこまでが本心なのか。終わることのないスパイラルこそ母性愛の本質なのでしょうか?
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