森山大道さんをテーマにしたドキュメンタリー映画を観たことをきっかけに、森山大道さんがとても気になっています。
先日、『森山大道 路上スナップのススメ』を読み返していたら、この本にはデジタルカメラで撮られた森山大道さんのカラー写真が収録されていることに今更ながら気付きました。オフィスシャルWebサイトを見ると、森山さんにカラー作品がない訳ではないと思うのですが、やはりモノクロの作品、しかもやっぱりフィルムで撮られていた作品を撮ってこられた作家というイメージが僕の中では強かったので、かなり新鮮です。フィルムカメラ時代はファインダーはあれど、最終的に何が撮れているのか見えない状態でずっとスナップしていた方が、背面液晶に撮像素子が捉える画がそのままカラー表示できる状態で、モノクロ写真としてどうなるのかを考えながら撮ったり、逆にモノクロ表示にしてカラーの街を撮るなんて、少し異世界に足を踏み入れた感じになりそうですよね。
映画の中でも似たような趣旨のことをご本人が仰っていましたが、森山さんに対するフィルムやモノクロのイメージは僕たち鑑賞者側が勝手に考えているだけのことで、森山さん本人はありふれたコンパクトカメラで心の向くままに街の景色を切り取って行かれているのみなのでしょう。
手軽に森山大道さんのカラー写真が観られる『森山大道 路上スナップのススメ』は皆さんにお勧めしたいと思いました。
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