9月14日松本歴史ロマンを語る会などが主催する、語り金子あいさんと波紋音永田砂知子さんの「平家物語」が、まつもと市民芸術館小ホールで開催され、岡田冠者親義の会も協力しておりまして、鑑賞に行ってまいりました。
平家物語と言えば「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ 」でおなじみでですが、琵琶の奏でる音とともに現在まで語り継がれてきています。
この平家物語の、木曽義仲にかかわる部分のうちから、「倶梨伽羅落」「実盛」「木曾最期」を、波紋音の音とともに、語る舞台でした。舞台は新聞にこの日の演目の平家物語のそれぞれの節を張り付けたものを上からつるし、私には平家の亡霊にように見えました、照明とともに、見事な舞台でした。
金子あいさんの語りは、迫力があり、目を閉じて聞いているとその情景が浮かびます。波紋音ははじめて聞きましたが、平家物語の「諸行無常の響き」に聞こえました。
アフタートークで語られていましたが、義仲と今井兼平、巴御前の「死ぬ時は一緒だという強い思い」読む人聞く人の心を打つわけですが、なぜなのかということを金子あいさんは「預けられた先で乳飲み子の時からともに育ってきたことを理解できないと、この気持ちは理解できない」とおっしゃっていました。私たちは、木曽義仲をNHKの連ドラにと運動をしていますが、「義仲、兼平、巴」の物語だと感じています。