20180225 社会民主党第16回定期全国大会団結ガンバロー
2月24、25日に東京星陵会館において社会民主党第16回定期大会が開催されました。この大会で又市征治新党首を選出し、改憲阻止のたたかいを通じて国民から信頼され選択される社民党への再建・再生を目指していくことを確認しました。また、立憲野党の代表が勢揃いし、来る参議院選挙での一人区での候補者の一本化に向け協力していくことが訴えられました。
■吉田党首お疲れさまでした
大会の挨拶にたった吉田党首は「本日出席していただいている、野党各党の皆さん、連合、平和フォーラム、市民連合の皆さんとともに、一致団結してたたかい、アベ政治を終わらせよう」と呼びかけました。そして「安倍政権のもとでの改憲阻止、働く者のためになる働き方改革、脱原発、民意に反する沖縄新基地建設反対のたたかいなど、野党が一致する課題での共闘をさらにすすめていく」決意が示されました。吉田党首本人は、次期参議院選挙で国会の議席奪還に向けて全力をあげる決意が示されました。
■立憲野党代表者などのあいさつ
枝野幸男立憲民主党代表「お互い様、和を以って尊しとする政治を取り戻していく。参院選一人区一本化して勝ち抜こう!」、大塚耕平民進党代表「何が正義かは民主主義が決める。熟議を尽くす政権を対立軸としていきたい」、志位和夫共産党幹部会委員長「市民と野党の共闘の前進で参議院選挙一人区完全に一本化を」、小沢一郎自由党代表「統一自治体選挙、参議院選挙での野党勢力の結集を」、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合山口二郎世話人「リベラルの旗に野党が再結集することを求める」、連合鈴木政治センター事務局長「2018春闘は、4%の賃上げ、均等待遇、命と健康を守る働き方改革を実現していきたい」、福山真劫フォーラム平和人権環境共同代表「安倍政権打倒に向け市民と野党の総がかり体制の構築を。伝統的護憲派、専守防衛派、安倍改憲反対派まで幅広い勢力の結集を」と挨拶がありました。
■全国各地のたたかいの総括が持ち寄られる
大会は2016年参議院選挙での議席減、2017年衆議院選挙での得票数激減という選挙結果を厳しく受け止め、衆議院選挙闘争の真剣な総括を行いました。大会代議員から、米軍基地やイージス・アショアに反対するたたかい、名護市長選挙や沖縄知事選挙の取り組み、原発再稼働反対や脱原発のたたかい、放射性廃棄物の処分問題、地域公共交通を守る取り組み、格差や貧困、高齢者の孤独支援など、幅広い分野において全国の社民党が地域で根を張って活動している報告がされました。
また改憲阻止に向けて「3000万署名」運動の実践などが報告されました。衆議院選挙総括では、安倍一強政治に対抗するためには市民と野党の共闘を進めることに全力をあげてきた報告。候補者としてたたかった経験、情勢の変化にあった工夫や改善の努力、地域から運動をつくりだしていくことの大切さが強調されました。さらに、具体的な選挙のたたかい方や今後の社民党についても率直な議論がありました。
■安倍暴走政治をストップさせるために全力をあげる
一方、待ったなしの課題が山積しています。安倍政権はこの5年間、憲法違反の特定秘密保護法や「戦争法」、「共謀罪法」を強行し、「戦争ができる国」づくりを進めてきました。また、働くものを犠牲とする「働き方改革」を進める労働法制の改悪や、地域の疲弊を助長するTPP11への参加、原発輸出・再稼働の推進、被災地や自主避難者の切り捨て、民意に反する沖縄辺野古新基地建設や欠陥機オスプレイの導入など米国の要求を受け入れ、暮らしに打撃を与える消費税増税と社会保障費の削減など、国民のいのちと暮らしを脅かし続けてきました。いよいよ、安倍暴走政治の総仕上げとも言える明文改憲に向けた発議と国民投票を強行しようとしています。
■又市征治新党首を先頭に市民と野党の共闘のさらなる前進を
私たちは、今大会で又市征治新党首をはじめとする新執行部を選出し、全党が一丸となって一歩前に踏み出していく決意を固め合いました。同時に憲法そのものが危機にある今、憲法改悪を阻止するたたかいに、私たちの力のすべてをかけます。市民と野党の共闘をさらに進めます。
格差拡大・弱肉強食につきすすむ新自由主義・新保守主義勢力への対抗軸は、「平和・自由・平等・共生」の社会民主主義です。全国連合そして47都道府県連合が結束・奮起し、そして今年の沖縄統一自治体選挙、中間自治体選挙、2019統一自治体選挙と参議院選挙に勝利するため全党の総力をあげることを確認しました。(報告 中川博司)